rcp [-pr] FILE... DIR
rcpコマンドは、ネットワークで接続されたコンピュータ同士でファイルのコピーを行います。複数のファイルを、DIR
で指定したディレクトリへまとめてコピーすることもできます。
- ① -p
- コピー元の所有者ID、グループID、アクセス権、最終更新日時、最終アクセス日時をコピー元と同じにしてコピーします。このオプションを指定しないと、新規にファイルを作成した場合と同じになります。
- ② -r
FILE...
にディレクトリが含まれる場合に、そのディレクトリ配下のディレクトリとファイルをまとめてコピーします。
- ① FILE1
- コピー元のファイル名を[次[#2507-06]]に示す形式で指定します。ローカルファイルを指定する場合は、通常のファイル名の指定方法と同じです。
- ② FILE2
- コピー先のファイル名を[次[#2507-06]]に示す形式で指定します。ローカルファイルを指定する場合は、通常のファイル名の指定方法と同じです。
- ③ FILE...
- コピー元のファイル名を複数指定する場合は、ファイル名をスペースで区切って指定します。この時コピー先はディレクトリでなければなりません。また、ファイル名の指定方法は[次[#2507-06]]に示すとおりです。ローカルファイルを指定する場合は、通常のファイル名の指定方法と同じです。
- ④ DIR
- コピー先のディレクトリ名を[次[#2507-06]]に示す形式で指定します。ローカルのディレクトリを指定する場合は、通常のディレクトリ名の指定方法と同じです。
[cmd@host01]$ rcp host02:/home/cmd/dir03/file03b file03
リモートホスト「host02」のファイル「file03b」を、ローカルホストへ「file03」という名前でコピー[cmd@host01]$ ls -l
合計4
-rw-rw-r-- 1 cmd cmd 39 7月 19 04:25 file03
[cmd@host01]$
$ rcp takeda@host02:file01 cmd@host02:dir04/file02
リモートホスト「host02」のファイル「file01」を、別のディレクトリに「file02」という名前でコピー$ rsh -l cmd host02 ls -l dir04
total 4
-rw-rw-r-- 1 cmd cmd 12 Jul 19 04:39 file02
$
$ rcp takeda@host02:file01 takeda@host02:file02 dir04
Trying krb4 rcp...
trying normal rcp (/usr/bin/rcp)
[takeda]$ ls -l dir04
合計8
-rw-rw-r-- 1 cmd cmd 12 7月 19 04:44 file01
-rw-rw-r-- 1 cmd cmd 19 7月 19 04:44 file02
$
$ rsh -l takeda host02 ls -l dir01
total 20
-rw-rw-r-- 1 takeda takeda 12 Jul 19 01:48 file01
-rw-rw-r-- 1 takeda takeda 19 Jul 19 01:48 file02
$ rcp -r takeda@host02:dir01 dir04
リモートホスト「host02」のディレクトリ「dir01」を、ローカルホストのディレクトリ「dir04」の配下へコピーTrying krb4 rcp...
trying normal rcp (/usr/bin/rcp)
$ ls -l dir04
合計8
drwxrwxr-x 2 cmd cmd 4096 7月 19 04:53 dir01
$ ls -l dir04/dir01
合計20
-rw-rw-r-- 1 cmd cmd 12 7月 19 04:53 file01
-rw-rw-r-- 1 cmd cmd 19 7月 19 04:53 file02
$
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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