pingコマンドは、HOST
に指定したリモートホストに対してLAN上に小さいデータ(パケット)を送信し、その返信を受け取ることによって、指定リモートホストが接続されているかどうかを確認します。
Linux、FreeBSDでは、指定されたリモートホストに対して、一定間隔でパケットを送信して、応答情報(送信データ長、IPアドレス、データ転送速度など)を表示するという動作を、割り込みキー(一般に[Ctrl]+[C]キー)が押されるまで続けます。
一方、Solarisでは、リモートホストにパケットを送信できるかのチェックのみを行い、接続の有無のみを表示します。
リモートホストとは、ネットワーク上に存在する他のコンピュータのことです。ホストというのは、1台のホストマシンにたくさんのTTY端末を接続して利用していたことからきている言葉です
パケットとは、ネットワーク上に流れるデータのひとかたまりのことで、大きなファイルを送信する場合でも、ユーザが意識することなく、このパケットという単位に分解されて送信されます
IPアドレスは、ネットワークに接続されたコンピュータに割りあてられた、0~255の4組の数字で構成され、コンピュータ同士が通信するために用いられます
- ① -c COUNT [Linux][FreeBSD]
- パケットを送信する回数を「COUNT」で指定します。指定回数の送信が完了した場合は送信をやめ、コマンドは終了します。
- ② -i WAIT [Linux][FreeBSD]
- パケットを送信する間隔(秒)を「WAIT」で指定します。デフォルトでは1秒間隔です。
- ③ -s PACKETSIZE
- パケットのデータサイズを「PACKETSIZE」で指定します。デフォルトでは64バイトです。
- ① HOST
- パケットを送信するリモートホストを指定します。「takeda@takeda.jp」のようなドメイン名、あるいは「192.168.0.1」のようなIPアドレスで指定します。
$ ping 192.168.0.10 -c 3 -i 5
5秒間隔で3回パケットを送信するPING 192.168.0.10 (192.168.0.10) from 192.168.0.1 : 56(84) bytes of data.
64 bytes from 192.168.0.10: icmp_seq=1 ttl=255 time=10.0 ms
64 bytes from 192.168.0.10: icmp_seq=2 ttl=255 time=7.14 ms
64 bytes from 192.168.0.10: icmp_seq=3 ttl=255 time=6.17 ms
--- 192.168.0.10 ping statistics ---
3 packets transmitted, 3 received, 0% loss, time 6003ms
rtt min/avg/max/mdev = 6.177/7.804/10.096/1.669 ms
$
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本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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