rloginコマンドは、telnetコマンドと同様に、リモートホストへログインします。
リモートホストとは、ネットワーク上に存在する他のコンピュータのことです。ホストというのは、1台のホストマシンにたくさんのTTY端末を接続して利用していたことからきている言葉です
- ① -l USER
- 「USER」に指定したユーザで、リモートホストにログインします。ログインの際にはパスワードの入力が要求され、パスワードを正しく入力することによって、ログインすることができます。省略した場合は、現在ログインしているユーザ名でログインします。
- ① HOST
- リモートログインするホスト名を指定します。
リモートホストに対してログインすることをリモートログインといいます。rloginを始め、rcpやrshといったコマンドの先頭の「r」は、リモート(remote)の「r」を表しています
$ rlogin host02
Last login: Sat Jul 18 05:27:57 from host02
$
(中略)
$ rlogin tkws02 -l user01
[user01@host02]$ rlogin tkws02 -l takeda
Password:
パスワードを正しく入力Last login: Sat Jul 19 05:17:56 from tkws02
パスワードはエコーバックされない
$
(中略)
telnetコマンドはリモートコンピュータとの接続を行うプログラムであり、ログイン待ちになりますが、rloginコマンドは、コマンドそのものがログインの操作を行います。つまり使用目的は同じですが、やり方が違うということです。筆者はリモートコンピュータにログインするのにrloginコマンドを使ったり、telnetコマンドを使ったり状況に応じて変えていますが、実際のところ、リモートコンピュータによっては、telnetが使えなかったり、rloginが使えないところもたくさん存在します。
また、telnetやrlogin以外にもリモートコンピュータに接続する方法はいくつもありますが、sshなどセキュリティを高めたコマンドが開発された現在、データの暗号化などしていないtelnetはそれらに置き換わっていくことでしょう。
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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