米GitHubは、大規模環境向けのバージョン管理システム「GitHub Enterprise 2.9」を、3月1日(現地時間)にリリースした。
「GitHub Enterprise 2.9」のおもな新機能としてはロードバランサへの対応による信頼性の向上、プルリクエストの強化、Organizationレベルで利用できるProjectsが挙げられる。
ロードバランサへの対応では、GitHub EnterpriseアプライアンスまたはHAペアにおけるロードバランサの実行によって、信頼性の高い環境の構築を可能にした。また、ホスティング・オプションとして、Google Compute Engineへのインストールに対応しており、環境構築の柔軟性を高めている。
プルリクエストの強化では、チームメンバーならプルリクエストをコマンドラインを経由せず、すばやくマージ可能になったほか、レビュー担当者にプルリクエストレビューをリクエストする機能や、プルリクエストレビューを却下する機能、プルリクエストをマージコミットを作らずにコミットする機能を新たに搭載した。
Projectsは、Organizationに所属するすべてのユーザーがアクセスできるようになり、リポジトリを超えたプランの作成や業務管理に対応し、重複のない、より効率的な作業を実現している。
このほか、コミットメッセージの検索機能の追加や、diffが1つのプルリクエストに対してレビュー可能な変更を3000ファイルまで向上するなど、さまざまな機能追加・強化が行われた。
【関連リンク】
・GitHub(英語)
・「GitHub Enterprise」(英語)
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