GoogleのAndroid開発チームは、「Android 8.0」(コードネーム:Oreo)のソースコードを、8月21日(現地時間)に「Android Open Source Project」(ASOP)で公開した。また、PixelおよびNexus 5X/6P向けビルドのキャリアテストが開始されるとともに、ベータ版のユーザーには最終版のアップデートが配信されるなど、正式版のリリースに向けた準備が進んでいる。
「Android 8.0」は、2つの画面でタスクを同時に管理できる「Picture-in-Picture」や、新しい通知機能である「通知ドット」、サービスへのログイン時などのパスワード入力を簡素化する自動入力機能、起動の高速化、バックグラウンド動作の改善、アプリのデータを集約してクラッシュやレンダリング遅延、過度のバックグラウンド動作といった問題を特定可能なプロファイル機能など、多彩な新機能を備える。
開発者向けとしては、TextViewにおける自動サイズ調整機能や、Fontsのリソースタイプ化およびXMLによる設定、ダウンロード可能なフォントや絵文字、デバイスメーカーごとに異なるマスクを使用したアダプティブアイコン、ランチャーへのショートカットやウィジェットの追加および固定、広色域(Adobe RGB、Pro Photo RGB、DCI-P3など)への対応、WebViewにおけるエラー/クラッシュ処理のためのAPI追加、Java言語APIのサポートとアプリ実行速度の改善をはじめとする、さまざまな新機能が追加されている。
なお、「Android 8.0」ベータ版では最新の「Android Studio 3.0」がダウンロード可能なほか、GoogleのMavenレポジトリでは「Android Support Library 26.0.2」をダウンロードできる。ほかにも、「Android 8.0」向けの開発にあたっては、最新のSDK、ツール、エミュレータのシステムイメージへのアップデートが求められる。
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