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UWPアプリ開発の最前線

Windows 10 1803の新機能「PWA」とは?
PWAのUWPアプリ化を試してみる

UWPアプリ開発の最前線 第7回


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デバッグ実行してみよう

 以上でUWPアプリ化できたので、デバッグ実行してみましょう(次の画像)。

UWPアプリ化したPWAをデバッグ実行中
UWPアプリ化したPWAをデバッグ実行中

 「ストア」から入手できるTwitterアプリと、アプリ名やアイコンが異なる他は、瓜二つですね。UWPアプリ版のTwitterアプリは、現在はこのようにして作られているのです。

 ちなみに、上の画像のツィートは、TwiiterのJesar Shah女史が、Build 2018会場で同僚のCharlie Croom氏を撮影した写真です。このお二人のセッション資料を後ほど紹介します。

UWPアプリ化の効果

 上の画像をもう一度ご覧ください。赤線で囲った部分です。

  • タスクバーのアイコンの右クリックメニューに、[新しいツィート]/[話題を検索]といったジャンプリストが表示されています(右側の赤枠)
  • 各ツィート下端に4つ並ぶアイコンの一番右をクリックして出てくるメニューに[共有]があります(左側の赤丸)

 いずれも、UWPアプリ化によって可能になった機能です。同じページをEdgeで表示して比べてみましょう(次の画像)。

PWAをそのままEdgeで実行した場合
PWAをそのままEdgeで実行した場合

 EdgeでPWAを実行したときは、ご覧のように[共有]メニューがありません。画像にはありませんが、タスクバーのジャンプリストは当然ながらカスタマイズできません。UWPアプリ化することで、UWPのAPIが使える。これがPWAをUWPアプリ化するメリットなのです。

共有ターゲットとしての動作

 今度は、他のアプリの「共有」メニューを使ってみましょう。例えばEdgeで何かWebページを表示しておいて、Edgeの[共有]ボタンをクリックします。共有先の一覧にUWPアプリ化したTwitterアプリが表示されるはずなので、それを選択すると、アプリが立ち上がってツィートする画面が表示されます(次の画像)。

UWPアプリ化したTwitterのPWAは、共有ターゲットになる
UWPアプリ化したTwitterのPWAは、共有ターゲットになる
※共有先選択画面とツィート送信画面は画像合成です(同時には表示されません)

 これも、TwitterのPWAには、共有ターゲットとして動作するJavaScriptのコードが書かれているからです(この機能を有効にするために、マニフェストで共有ターゲットの宣言を追加しました)。この機能も、UWPアプリ化したから動作するのであって、ブラウザ上でPWAを実行しているときには働きません。

次のページ
UWPアプリ化したPWAからUWP APIを使うコード例

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この記事の著者

biac(ばいあっく)

HONDA R&Dで自動車の設計をやっていた機械屋さんが、技術の進化スピードに魅かれてプログラマーに。以来30年ほど、より良いコードをどうやったら作れるか、模索の人生。わんくま同盟の勉強会(名古屋)で、よく喋ってたりする。2014/10~2019/6 Microsoft MVP (Windows Devel...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/10837 2019/11/10 21:24

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