DevOpsを支援する、厳選ツールの数々
セッション後半ではマクニカネットワークスの根本氏と廣田氏が登壇。同社の事業内容や、DevOpsを支援するソフトウェアリリースプラットフォームの「JFrog」について解説を行った。
マクニカネットワークスは、バージョン管理ツールのGitHub EnterpriseやCI/CDを実現するCircleCI Server、前述したJFrogといったツールの国内一次販売代理店を担っている。これらのツールとエコシステムによって、ソースコードの管理から継続的アップデートに至るまで、開発ライフサイクルを全面的に支援することが可能だ。
「当社が提供しているソリューションは、ただのツール導入ではありません。検討から導入、運用、拡張に至るまで、専任のテクニカルサポートによるご支援をさせていただいております。
海外ベンダー製品のエンタープライズ版を導入する際、各ツールをバラバラに導入してしまうと、サポート窓口もバラバラですし企業ごとにサポートの質も異なるため不便です。私たちは、お客さまのソフトウェア開発の状況や制約、将来の追加変更の要望など全体を把握した上で安心してご利用いただけるサポート体制を構築しております」(マクニカネットワークス 根本氏)
海外で5000社超が購入しているソフトウェアリリースプラットフォームのJFrogは、日本での知名度はそれほどない。だが海外では、「DevOps Acceleration Innovators」や「Best DevOps Commercial Solution for 2018」「‘Best in Show’ in Software Development - DEVOPS」といった数多くの輝かしい賞を受けるなど、DevOpsの世界を牽引している。
バイナリファイルを高速に管理するユニバーサルパッケージマネージャ「JFrog Artifactory」、ライセンス違反のチェックや脆弱性スキャン、影響範囲の特定を行う「JFrog Xray」、各サイトやIoTデバイスなどへのアップデート配信を行う「JFrog Distribution」といったサービスが、「JFrog Enterprise+」というオールインワンのエンタープライズ向けパッケージとして提供されている。
「JFrogが掲げるビジョンは『Liquid Software』。開発したソフトウェアを流れる水のように継続的にアップデートさせるということです。つまり、SaaSに限らずIoTなどで使われるソフトウェアも絶えず更新されるべきだという思想。スピーディーなリリースのサイクルと継続的なアップデートを実現する仕組みが、JFrogのソリューションです」(マクニカネットワークス 廣田氏)
JFrogの各サービスを使うことで、開発のライフサイクルは上図のような流れになる。プロダクトに必要なライブラリの取得や依存関係の解決、コード修正やビルドを行った後の成果物管理もJFrog Artifactoryが担ってくれる。
後続ステップで登場するのがJFrog Xrayである。同ツールは10種類以上のセキュリティデータベースと連携しており、脆弱性情報を毎日アップデートし続ける。JFrog Xray単体でプロダクトのスキャンを行うことも、ほかのスキャン専用ツールと統合させることも可能だ。このように、既存の開発ライフサイクルを阻害することなく、自然な流れで組み込めるのがJFrogの各サービスの特徴である。
「DevOpsに必要な一連の作業は、ほぼすべて自動化できます。ぜひ、ツールを導入し、DevOpsの新しい世界観を構築してください」(マクニカネットワークス 廣田氏)
お問い合わせ
マクニカネットワークス株式会社