セールスフォース・ドットコムは、千葉県船橋市の保健所(船橋市健康福祉センター内)で運用を開始した「新型コロナ保健所業務支援クラウドパッケージ」について、全国の保健所へ9月30日までの期間、無償で提供することを決定した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、全国の保健所では、関連業務対応のための体制強化を急速に進めており、職員は、国や県への報告用の帳票作成に時間がかかることや、業務フローやヒアリング内容が流動的に変化することで集計作業や報告が煩雑になること、また、ヒアリング内容が手書きのため進捗管理が難しいなど、多くの課題を抱えながら業務対応にあたっている。
「新型コロナ保健所業務支援クラウドパッケージ」は、これらの急激な業務増加を軽減することや、迅速な情報共有を実現することを目的に、全国の保健所向けに提供される。具体的には、問い合わせ管理機能のほか、PCR検査管理や疫学調査管理、濃厚接触者管理、各種集計管理などの機能が含まれる予定。また、「新型コロナ保健所業務支援クラウドパッケージ」は、以下2つより構成される。
Salesforceクラウド利用ライセンス
- Service Cloud Enterprise Edition
- Lightning Platform Plus Enterprise Edition
- Knowledge
- Sandbox(Full Copy)
- Event Monitoring
- Premier Success Plan
新型コロナ保健所業務支援システム
新型コロナ保健所業務支援システムは、Salesforceエコシステムであるパートナー会社を通じて、保健所への導入・運用支援が進められる予定。パートナー会社は以下の通り(50音順)。なお、以下以外でも、複数の企業が今回の取り組みに対して賛同している。
- アクセンチュア株式会社
- 株式会社ウフル
- 株式会社ケイズコーポレーション
- 株式会社ソフィア
- デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
- 株式会社ユー・エス・イー
また、LGWAN(閉域網接続)について、今回の取り組みに賛同するパートナー会社は以下の通り。
- NTTコミュニケーションズ株式会社(VPN)
- 株式会社両備システムズ(LGWAN-ASP)
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です