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InterSystems IRISでシンプルに開発するIoTアプリケーション(AD)

IRISのインターオペラビリティ機能を使いこなそう(後編)~OpenAPIを利用したRESTサーバの構築

InterSystems IRISでシンプルに開発するIoTアプリケーション 第6回

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REST APIの作成(2)

REST APIの設定

 以上で定義・生成・実装したREST APIを使用するために、いくつか設定を行う必要があります。管理ポータルで、「システム管理」→「セキュリティ」→「アプリケーション」→「ウェブ・アプリケーション」をクリックし、次の画面のように「新しいウェブ・アプリケーションを作成」を押します。

ウェブ・アプリケーション画面
ウェブ・アプリケーション画面

 ウェブ・アプリケーション作成画面では、以下のとおり設定します(次図)。

  • アプリケーション名: “/csp/DriveDemo”
  • ネームスペース: “DRIVE”
  • 有効:”REST”
  • ディスパッチ・クラス: “DriveDemo.disp”
  • 許可された認証方法: “認証なし”、”パスワード”
ウェブ・アプリケーション作成
ウェブ・アプリケーション作成

 そして、「保存」ボタンを押します。

 次に、セキュリティの設定を行います。管理ポータルの「システム管理」→「セキュリティ」→「ユーザ」をクリックします。そして、次の画面で”UnknownUser”をクリックします。

ユーザ一覧
ユーザ一覧

 表示された画面で「ロール」をクリックし、「利用可能」の選択肢から”%DB_%DEFAULT”を選び、右矢印をおして「選択済み」へ移動させ、「付与する」ボタンを押します(次図)。

ロール設定
ロール設定

 次に、以下2つの図のとおり、「SQLテーブル」タブを選び、「テーブルを追加…」ボタンを押し、次の画面で、スキーマを選択: “DriveDemo_Data”、利用可能の一覧から”CarLatest”を右の選択済みに移動、「適用」ボタンを押します。

SQLテーブル設定1
SQLテーブル設定1
SQLテーブル設定2
SQLテーブル設定2

 以上ですべての設定が完了しました。Postmanを使って、http://localhost:52003/csp/DriveDemo/carsにGETメソッドを送信すると、次の図のようにJSON形式で車の最新情報が返されることを確認できます。

REST実行
REST実行

 これをもって、連載第2回でデモしたアプリケーションがすべて完成しました。

まとめ

 この連載では、6回に渡ってInterSystems IRIS Data Platformの設計思想、開発手法についてご紹介してきました。題材として使用したのは、車載器から発生するデータをMQTTプロトコルでリアルタイムに受信して、データを変換・加工、保存し、運転状況に異常がないかチェックするアプリケーションでした。

 「データは21世紀のエンジンである」と言われる時代において、IoTに代表されるような大量かつ多様な形式のデータを、リアルタイムに処理するニーズが高まっています。そういった処理には、多様なデータ形式を標準的なものに変換したり、複数の発生源からのデータを突合したりして、重複や欠損をなくすようなものが含まれます。

 連載で紹介したIRISのインターオペラビリティ機能は、発生源からのデータをあらかじめ定められたルールやフローに基づいて処理するものです。IRISはオブジェクト指向のサポートにより、ルールやフローなどのコンポーネントをシンプルに開発することを可能にします。また、高速なデータベースによってメッセージの保存、トレースが容易であり、効率的なシステム運用を行うことができます。

 連載では、大変多くの設定作業を紹介しました。もしかしたら、面倒に感じられた部分もあるかもしれません。しかし、出来上がったアプリケーションのコードの量は驚くほど少ないと思います。いったんIRISの開発手法をマスターすれば、シンプルなアーキテクチャーで高性能なアプリケーションを高い生産性で作ることができます。末尾のリンクでご案内している情報にアクセスして、さらにIRISを体験してみてください。

 IRISに保存したデータを機械学習にかけたりして活用する手法については、今回の連載では紹介できませんでした。InterSystemsでは、機械学習やAIの活用をシンプルにする取り組みも行っています(参考:Developers Summit 2020のセッションレポート)。いずれ、CodeZineでそれらの機能についてご紹介できるよう計画したいと思います。ご期待ください。

 連載を最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

参考

 インターシステムズでは、開発者の皆様にIRISを知っていただくために、いろいろな機能を紹介する短い動画を作成しています(日本語字幕付き)。

 また、TRY-IRISをご利用いただくと、QuickStartの一部コースを専用のWebIDE上ですぐにお試しいただけます。あわせてご検討ください。

 インターオペラビリティ機能は以下のURLで説明されています。ぜひご覧ください。

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この記事の著者

堀田 稔(インターシステムズジャパン)(ホリタ ミノル)

SEマネージャー。1992年大阪大学基礎工学部情報工学科卒。同年日本ディジタルイクイップメント(株)入社。電気通信など様々な業界向けプロジェクトにシステムエンジニアとして携わる。1996年InterSystems Data Platform製品の日本語版開発プロジェクトに従事し、同製品の販売・サポー...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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