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InterSystems IRISでシンプルに開発するIoTアプリケーション(AD)

IRISのインターオペラビリティ機能を使いこなそう(後編)~OpenAPIを利用したRESTサーバの構築

InterSystems IRISでシンプルに開発するIoTアプリケーション 第6回

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プロダクション構成

 いよいよ最後の手順です。今まで作ったコンポーネントをプロダクションに組み込んでいきます。管理ポータルで、[Interoperability]→[構成]→[プロダクション]を選んでください(次図)。

プロダクション構成
プロダクション構成

ビジネス・オペレーションの追加

 ビジネス・オペレーションをプロダクションに追加します。上の図の赤で囲った部分、”+”マークをクリックしてください。

 そうすると次の図のような画面が表示されるので、オペレーションクラス名には”DriveDemo.Operation.CarUpdateOperation”、オペレーション名に”CarOperation”と入力、有効にチェックを入れて「OK」を押します。

ビジネス・オペレーション追加
ビジネス・オペレーション追加

 次の図のように、プロダクションにビジネス・オペレーション”CarOperation”が追加されました。

プロダクション構成 CarOperation追加後
プロダクション構成 CarOperation追加後

 同様の操作を、DriveDemo.Operation.CheckDriveOperationに対しても行ってください。

 さらに、発生したイベントをMQTT BrokerにPublishするビジネス・オペレーションも追加します。このオペレーションは、連載第3回で紹介した、Javaビジネス・ホストです。

 管理ポータルの[Interoperability]→[構築]→[Javaビジネス・ホスト]を選択します。次の図のように、Javaビジネス・ホストの生成画面が表示されるので、画面左側、アクティブなプロダクションで”DriveDemo.Production”を選択します。プロダクションを起動するダイアログが出たらOKを押してください。

Javaビジネス・ホスト生成
Javaビジネス・ホスト生成

 そして、画面中央の設定で、Jarのファイルパスに”/projects/srcs/java/lib/IRIS-MQTT-Client.jar”を選択、Javaのクラス名に”com.intersystems.drivedemo.MqttBO(ビジネス・オペレーション)”を選択、デフォルト認証情報に”SuperUser”を入力し、「生成」ボタンを押します。

 次に、プロダクション構成の画面に戻って、ビジネス・オペレーションの追加ボタン”+”を押し、次の図のように、オペレーションクラスに”JBH.Com.Intersystems.Drivedemo.MqttBO”を選択、オペレーション名に”MQTTOut”と入力し、有効にするをチェックして「OK」を押します。

MQTTOutの追加
MQTTOutの追加

 プロダクション構成の画面に戻り、ビジネス・オペレーション”MQTTOut”を選択します。そうすると、画面右側に設定項目が表示されます。そこで、「追加の設定」を展開し、

  • MQTTBroker: tcp://mqttbroker:1883
  • MQTTClientName: IRISClientOut
  • MQTTTopicRoot: DriveDemo/Event
  • LogFile: /projects/logs/MQTTBO.log

と各項目に入力してください(次図)。

MQTTOutの設定
MQTTOutの設定

 最後にプロダクションを更新します。「更新」ボタンを押してみてください(うまくいかない場合は、「停止」→「開始」の順にボタンを押して、プロダクションを再起動します)。

ビジネス・プロセスの追加

 次に、ビジネス・プロセスを追加しましょう。追加するのは、今回の連載の初めに定義したCheckDriveProcessです。

 管理ポータルのプロダクション構成の画面から、ビジネス・プロセス追加の”+”マークをクリックします。そうすると次の図のような画面が表示されるので、ビジネス・プロセス・クラスに”DriveDemo.Process.DriveCheckProcess”を選択、ビジネス・プロセス名に”DriveCheckProcess”と入力、有効にチェックを入れ、「OK」ボタンを押します。

ビジネス・プロセス追加
ビジネス・プロセス追加

 以上の作業で、プロダクション全体は次の図のようになります。管理ポータルのプロダクション構成を確認してください。

プロダクション構成 完成
プロダクション構成 完成

ビジネス・ルールの設定

 プロダクション構成の仕上げに、ビジネス・プロセス”RoutingProcess”が参照するビジネス・ルールの設定を行います。

 RoutingProcessは第3回の連載でプロダクションに追加しましたが、参照するルールは自動生成したものを暫定的に設定しました。ここで、前回作成したビジネス・ルールを参照するように変更します。

 管理ポータルのプロダクション構成の画面で、”RoutingProcess”をクリックします。そうすると、右側のパネルに設定項目が表示されます。そこで、[基本の設定]→[ビジネス・ルール名]に”DriveDemo.DemoProcessRoutingRule”を選択し、「適用」ボタンを押します(次図)。

ビジネス・ルールの設定
ビジネス・ルールの設定

 以上でプロダクションが完成しました。

次のページ
REST APIの作成(1)

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この記事の著者

堀田 稔(インターシステムズジャパン)(ホリタ ミノル)

SEマネージャー。1992年大阪大学基礎工学部情報工学科卒。同年日本ディジタルイクイップメント(株)入社。電気通信など様々な業界向けプロジェクトにシステムエンジニアとして携わる。1996年InterSystems Data Platform製品の日本語版開発プロジェクトに従事し、同製品の販売・サポー...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/12286 2020/05/26 12:00

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