ファインディは、現場エンジニアを対象に実施した、DX・企業のデジタル化に関するアンケート調査の結果を、2月17日に発表した。
同調査は、CIO/CTOクラスやDX推進部を除く現場エンジニア344名に対して、10月29日~11月11日に行われている。
調査対象者に、デジタル化の進展が勤務先の既存ビジネスの優位性、永続性にどの程度影響を与えると考えているかを尋ねたところ、「非常にポジティブに影響する可能性」が29%、「ある程度ポジティブに影響する可能性」が34%で、ネガティブな影響の予測を大きく上回った。
AIやIoTといったデジタル技術の普及による具体的な影響として、とりわけ懸念しているものを3つまで選んでもらった質問では、「新たな代替製品・サービス」(40%)、「変化に対応できない自社従業員」(38%)、「新規参入企業による競争激化」(34%)が上位を占めている。
勤務先のDXに関する取り組みが、どの程度の成果を挙げていると感じているかを尋ねたところ、「業務効率化」では35%が一定以上の成果が出ていると回答した。一方で、「新製品・サービスの創出」「ビジネスモデルの変革」「企業文化の変革」では2割程度に留まっている。
勤務先のDXに関する取り組みで「成果が出ている」と回答した項目について、成功要因と考えられるものを、3つまで選んでもらった質問では、「経営層のリーダーシップ」(38%)、「変革を奨励する組織文化」(35%)が上位となった。
勤務先におけるDX推進の際の課題として、重要度が高いと考えられるものを3つまで選んでもらったところ、「DX推進人材の社内育成」(41%)、「社員の不十分なITリテラシー」(29%)が上位を占めている。
DX推進における、それぞれの役割の重要度を尋ねた質問では、「プロデューサー(プログラムマネージャ)」「エンジニア/プログラマ」の重要さを挙げる意見が多い。
DX推進を担う人材は、どのように獲得・育成すべきかを尋ねたところ、全職種で「中途採用により獲得」が最多となった。
自身のキャリアパスとして、DX推進を担う人材になりたいと思うかを尋ねた質問では、「そう思う」という回答が60%超に達している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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