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ネットアップ、Kubernetesアプリのデータ管理、監視、コスト削減のための製品群を発表

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 ネットアップは、3月30日に記者発表会を行い、同社が4月1日に提供開始する「NetApp Astra」「Spot Wave」を含む、Kubernetes関連サービスについて紹介した。

 Kubernetesは、軽量で高速に起動可能で、高頻度のリリースが容易に実現でき、可用性や柔軟性が高いプラットフォームとして注目を浴びている一方、アプリケーションのデータの保護は複雑で、データの可搬性が乏しく、運用面で監視が複雑になってしまうなどの課題がある。

 ネットアップでは、Kubernetesアプリ開発・運用に、エンタープライズレベルのデータ管理方法、監視方法、最適なインフラの選択方法を提供するために、「NetApp Astra」「NetApp Trident」「Cloud Insights」「Spot Ocean」「Spot Wave」といったサービスを提供している(NetApp AstraとSpot Waveの提供、およびSpot OceanのMicrosoft Azure Kubernetes Serviceのサポートについては4月1日より)。

ネットアップのKubernetes製品のポートフォリオ
ネットアップのKubernetes製品のポートフォリオ

 NetApp Astra(Astra)は、Kubernetesアプリケーションと関連データの統合管理サービス。AstraはフルマネージドのSaaSとして提供され、クラウド、オンプレミス問わずKubernetes上に展開されたアプリケーションと関連データを丸ごとバックアップしたり、別の環境に移動したりすることが可能になる。

NetApp Astraの概要
NetApp Astraの概要

 例えばAstraのスナップショット、バックアップ、クローニングの機能を使って、CI/CDワークフローの単純化・高速化を図ることができる。また、DR対策や、オンプレミスからクラウド、クラウドからオンプレミスへのアプリケーションの移行にも活用できる。

 現在はGoogle CloudのGoogle Kubernetes Engine(GKE)のみをサポートしているが、今後Microsoft Azure、Amazon Web Services、オンプレミスでも利用できる予定。

 NetApp Trident(Trident)はコンテナ環境でのデータ永続化を実現するソフトウェア。Tridentを使うことで、コンテナ上のアプリケーションのデータを、ネットアップのストレージサービスと連携し、永続データ管理を実現することができる。

 Cloud Insightsは、クラウドとオンプレミスなどさまざまな環境の可視化や分析が行えるインフラ監視サービス。Kubernetes環境でのワークロードの可視化にも対応し、モニタリングや分析、最適化、利用状況の可視化が可能になる。

Kubernetes Clusterモニターダッシュボード
Kubernetes Clusterモニターダッシュボード

 Spot OceanおよびSpot Waveは、クラウド利用のコスト最適化が実現できる「Spot by NetApp」シリーズのサービス。これまでのクラウドの利用状況を分析し、インスタンスの支払い方法を自動的に切り替えることで、クラウド利用コストを下げることが可能になる。

 Spot Oceanはコンテナ環境の全自動スケールアウト・インを実現し、コスト最適化を図れるサービスとして、Amazon Web Services、Google Cloudに対応していたが、今回新たにMicrosoft Azureに対応する。

Spot Oceanの概要
Spot Oceanの概要

 Spot Waveは、Apache Spark環境でビッグデータを処理・活用するアプリケーションを運用・管理 する際に、プロビジョニング、導入、自動拡張、最適化のプロセスをKubernetesクラスタ上で自動化するためのクラウドサービス。Spot Waveも、クラウドサービスのプランを最適化することで利用コストを下げることができる。

 なお、Spot WaveとSpot Oceanの利用料金体系は、クラウドサービスへの支払削減額に基づく成果報酬型。

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この記事の著者

近藤 佑子(編集部)(コンドウ ユウコ)

株式会社翔泳社 CodeZine編集部 編集長、Developers Summit オーガナイザー。1986年岡山県生まれ。京都大学工学部建築学科、東京大学工学系研究科建築学専攻修士課程修了。フリーランスを経て2014年株式会社翔泳社に入社。ソフトウェア開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集・企画・運営に携わる。2018年、副編集長に就任。2017年より、ソフトウェア開発者向けカンファレンス「Developers...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/13858 2021/03/31 09:00

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