元々は女性の参加者が少ないゆえにスタート、初心者でもOKという気軽さが魅力
――Java女子部が活動するにあたり、どのような理念を掲げていますか?
横田:2つあります。「女性エンジニアの輪を広げよう」と「情報や知識のインプットだけではなく、アウトプットを」と考えています。1ツイートでもいいので、アウトプットできる人が増えるといいなと思っています。
――Javaは型を決める必要があるなど、初心者にとってやや難しいという印象がありますが、習得するためのおすすめの勉強法を教えてください。
横田:よく言われる勉強法が「作りたいものを作ってみる」ですが、そもそも思いつくようなアプリは既に世の中にあることが多いですし、それを真似して作り直してみるというのもモチベーションが湧きづらいですよね。もちろん他にも学習の術はたくさんありますが、ものづくりが出来るようになるまで自分で技術を磨くのってやっぱり大変なんです。だからこそ初心者でもOKという環境はとても大切だと思います。
Javaはたしかに少し難しい印象があるかもしれませんが、多くのシステムで使われていますし非常に便利なんですよ。ただ、習得に近道はないのでめげないためにも仲間や続ける方法を見つけるのが大事です。
――Javaはどんな言語で、どんな魅力があるのでしょうか。
石田:Javaは初心者に難しい・面倒くさいと思われがちな部分もありますが、私は型があるからいいとも思います。Javaは、複数人で同時開発するような大規模開発で本領発揮できる言語ではないかと思います。後方互換もあり、昔のシステムも動くのもいいところです。時間を掛けて進化した結果として現在に至っています。
言語開発そのものもOSSでいろんな人の関与があり、言語の質が担保されつつ進化しているところは魅力だなと感じています。
――それでは、Javaコミュニティの魅力はどんなところがあるのでしょうか。
横田:「Javaを使っているシステムの多さ、それに伴うエンジニアの多さ」でしょうか。人、技術、会社……どれをとってもいろいろな可能性に出会えて面白いですよ。
石田:私は「層が厚い」ところですね。ベテランだと仙人の域にいる人もいます。それぞれ自分に合った目指す人を見つけられると思います。互いに尊重し合うことができる人の多いコミュニティ形成がされているのも魅力の1つではないでしょうか。
――あらためてですが、Java女子部がその名の通り女性限定のイベントである理由を教えてください。
横田:「女性が少ないことでITコミュニティへの参加に躊躇う人がいる現状を変えたい」という理由でグループが立ち上がって以来、そのまま走り続けています。現在は何か深い考えのもと女性限定にしているわけではなく、「女性限定だから参加しやすい」「行ってみようかな」という人がいる限りは続けようと思っています。
石田:また、Java女子部はイベントの内容によって男性も受け入れてイベント開催を行っています。女性が運営する女性向けのコミュニティではありますが、すべてのイベントを男子禁制にしたり、女尊男卑をしているコミュニティではありません。
――コロナ禍でこれまで通りのイベント運営が厳しくなり、オンラインになったかと思いますが意識していることや工夫していることはありますか?
石田:オフラインの時はハンズオンで行き詰まっているとか、参加者の状況を察知しやすかったのですが、オンラインだとカメラオフもいて表情が分からないことがあります。なので、セッション(講義)型のイベントが減り、画面共有して手を動かしたり、誰かの問題にフォーカスしたり、みんなでコミュニケーションするイベントが増えてきました。
横田:他には、オンラインだからこそ参加できる人たちへの呼びかけを頑張っています。
石田:たしかに。地理的な壁を越えて集まれるようになりましたね。まずはメンバーの皆さんにはコロナを生き延びることを大事にしていただいて、心がへこみそうになったら遠慮なく遊びに来てほしいですね。
――最後に今後の活動のビジョンと、Java女子部に関心を持つ人にメッセージをお願いします。
横田:対面で会えるようになったら通常に戻しつつ、オンラインで獲得した新しいメンバーやナレッジも活用していきたいです。JJUGがグローバル化しているので、海外との交流も増やしていきたいですね。
石田:元々は女性の参加者が少ないからスタートした女子部ではありますが、女子部が要らない世の中になるといいなと思います。むしろ「もう要らないよ」と言われたほうがいいかもしれません。そうしたら止めてもいいですし、男性も参加できるイベントにしていいと思っています。
Java女子部は敷居の低いコミュニティなので発表の練習の場にしてもいいですし、お子さんがいらっしゃる場合でも膝に乗せながら参加していただいて構いません。初回から弾丸トークしてくれてもいいです。どうぞお気軽にお越しください。
――横田さん、石田さん、貴重なお話をありがとうございました。さらなるご活動の広がりを楽しみにしています。

