米Couchbaseは、オープンソースの分散型NoSQLドキュメント指向データベースCouchbase Serverの最新版「Couchbase Server 7.0」を、7月29日(現地時間)に発表した。
「Couchbase Server 7.0」では、最新のトランザクションアプリケーションをサポートするために、SQLトランザクションをN1QLクエリ言語に追加しており、複数の同時アクティビティが発生した場合の操作のデータ整合性を確保すべく、マルチステートメントトランザクションとしてフレーム化されている。これらのSQLトランザクションは、Couchbase SDKでサポートされているアプリケーションレベルのトランザクション性と連携して機能するため、アプリケーションの動作とパフォーマンス管理を高度に制御できる。
さらに、新たな動的データ封じ込めモデルとして、スコープとコレクションがCouchbaseバケットとJSONドキュメントの間の新しいデータ編成レイヤとして追加され、これらを組み合わせることで、CouchbaseをRDBMSスキーマにマップする多層構造をサポートする、柔軟なNoSQLシステムにするとともに、NoSQLの柔軟性を維持しつつオンデマンドで新しいデータ構造を追加している。
ほかにも、新たなデータ整合性管理ライブラリであるChronicleの導入によって、パフォーマンスとノード間のデータ密度の両方を、大幅に向上するとともに、コレクションのPrometheusベースの統計や、Kubernetes YAMLファイルで定義されたしきい値に基づいてクラスタを自動スケーリングする「Autonomous Operator 2.8」などが追加された。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です