米Googleは、Google Kubernetes Engine(GKE)への継続的デリバリをより簡単に、より速く、より信頼性の高いものにする、マネージド継続的デリバリサービス「Google Cloud Deploy」を、9月23日(現地時間)に発表した。
Google Cloud Deployは、GKEへの継続的デリバリを行う際に直面する、所有コスト、セキュリティと監査、統合という3つの課題の解決を目的としている。
一般的な自己管理型の継続的デリバリーソリューションに必要とされる、スケーリングとメンテナンスの責任を排除することで、継続的デリバリーツールの保守に求められる時間を、顧客への価値提供のために費やせるようになるとともに、配信パイプラインとターゲットが宣言的に定義され、各リリースとあわせて保存され、配信パイプラインが変更されても、リリースの本番環境へのパスが永続的になることから、配信パイプラインに加えられた変更によって引き起こされる実行中のリリースに関する問題の解決に悩まされる必要がなくなる。
さらに、リリースのプロモーションとロールバックの決定や、配信パイプラインの健全性と速度といった、複数の観点を念頭に置いて、さまざまな立場の人がコンテキストに応じたレビュー実行の決定を容易にし、効率を向上させて、所有コストを削減する。
また、個別のリソースアクセス制御と実行レベルのセキュリティを備えた、きめ細かい制限が可能であり、不要な承認に対する追加の保護手段としてリリースプロモーション、ロールバック、承認といったフロー管理機能も利用できる。
Google Cloud Deployを用いた監査は、他のGoogle Cloudサービスの場合と同様に機能し、Cloud Audit Logsがユーザーによって呼び出されたGoogle Cloud Deployアクテビティを監査し、特定のリリースをプロモーションした人や配信パイプラインを更新した人を一元的に認識する。
ほかにも、CIシステムへの接続、主要なレンダリングツールのサポート、サードパーティの統合を可能にするPub/Subメッセージによる、GKE配信ツールのエコシステムを採用しており、コンテナのビルド後にGoogle Cloud Deployが、どのCIツールを使用しているかに関わらず、Kubernetesマニフェストのレンダリングとデプロイプロセスを進行シーケンスの最初の環境に開始する配信パイプラインリリースを作成してくれる。
なお、Google Cloud DeployとSkaffoldの組み合わせによって、配信パイプラインに影響を与えることなくHelmやKustomize、kptといったツールに移行できるほか、デプロイ後のテストの実行やサードパーティの承認ワークフローといった、他の統合を容易にするために、リリースのライフサイクル全体でPub/Subメッセージを送信する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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