米Googleは、組織がエッジでワークロードを実行できるようにするフルマネージドのハードウェアとソフトウェアのポートフォリオであるGoogle Distributed Cloud(GDC)のEdge Applianceを含む、「Google Distributed Cloud Edge」の一般提供を、4月1日(現地時間)に開始した。
GDC Edgeは、5Gコアおよび無線アクセスネットワーク(RAN)機能の、エッジでの実行を可能にし、
- 工場におけるビデオとAIを使用した異常検出
- ロボットによってリアルタイムの在庫管理を行う次世代の小売店
- センサーによる自動車の運転効率向上
- 機密データのクラウドへの転送前のローカルにおけるスクラブ
といった、エンタープライズアプリケーションのユースケースをサポートする。
今回の一般提供では、独自のハードウェアオプションのセットも用意されており、ラックベースでの構成と、GDC Edge Applianceの、2つのファームファクタを用意している。
ラックベース構成では、ラック、6台のサーバ、2台のToRスイッチ、ケーブルなどで構成されており、アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、フィンランド、イギリスにて利用できる。
GDC Edge Applianceは、帯域幅と遅延の制限によってカメラやセンサといったデバイスからのデータを、クラウドデータセンターで処理できないユースケースに適している。カメラやセンサによって生成される大量のデータを、迅速に処理して安全に保存する必要がある遠隔地でのデータ収集、分析、処理を簡素化し、倉庫、店舗、車両に設置されたカメラやセンサから生成されたデータを保存したり、ML推論、集計、カスタムロジックを使用してデータをローカルで処理するコンテナ化されたアプリケーションを実行したりすることが可能になる。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です