Miraieは、40~60代のフリーランス歴が10年以上に達するエンジニアを対象に実施した、「シニアエンジニアの将来への不安」に関する調査の結果を4月12日に発表した。同調査は、3月18日~22日の期間に行われ、1074名から回答を得ている。
調査対象者に、仕事内容を尋ねたところ(複数回答)、「システムエンジニア(SE)」(47.5%)がもっとも多く、「プログラマ(PG)」(35.7%)、「デザイナー」(14.3%)、「フロントエンジニア」(14.3%)がそれに続いた。
現在の案件の単価が、月額平均でどれくらいかを尋ねた質問では、「40万円~50万円未満」(31.0%)が最多となり、以下「40万円未満」(28.7%)、「50万円~60万円未満」(23.6%)が続いている。また、以前と比較して単価に変動があったかを尋ねたところ、「かなり減った」(21.6%)と「やや減った」(45.5%)を合わせた割合が7割超に達した。
案件獲得の方法としては、「以前の職場の関係各位に紹介してもらった企業から依頼を受けている」「以前一緒に仕事した人から長期の保守案件を受注している」「派遣会社からの紹介」「今の会社を退職した元同僚から紹介してもらった常駐先で働いている」といった回答が寄せられている。
案件を獲得する際に、どのくらい苦労をしているかを尋ねた質問に対する「とても苦労している」と「やや苦労している」を合わせた割合を年代別でみると、40代前半では7割超、40代後半では8割超、50代前半では約8割、50代後半では約8割、60代では50代と比較して苦労を感じている割合は減っているものの、「とても苦労している」という回答が増加した。
具体的に、苦労していることとしては、「フリーランスが増えて争いが激しい」「エージェントに入ったが、年齢を理由に案件をもらうことができなかった」「年齢を理由にボリュームの大きい案件をもらえなかった」「年齢を理由に足切りや低いサービス料金を提示される」といった回答が寄せられている。
以前と比較して、フリーランスとして働くことに対する不安は増えたかを尋ねたところ、「とても増えた」(25.9%)と「やや増えた」(45.9%)を合わせた割合が7割超に達した。さらに、今後も現在と同じ条件(単価や案件獲得)で働けると思うかを尋ねた質問では、「あまりそうは思わない」(37.0%)と「まったくそうは思わない」(9.5%)を合わせた割合が半数近くを占めている。
シニア層になってフリーランスを続けることで、もっとも強く感じる不安として近いもの選んでもらったところ、「契約が終了したあとに案件が途切れないか(案件が安定するか)」(35.0%)がもっとも多く、「単価が下がり続けないか(収入が減らないか)」(22.4%)、「年齢を理由に断られることが多くならないか」(17.3%)がそれに続いた。
シニア層になって感じる不安への対策としては、「新しいプログラムを積極的に学び、能力を高める」「複数のフリーランス技術者登録サイトに登録している」「案件情報サイトに登録して紹介してもらう」「取引先との連絡を密にする」といった回答が寄せられている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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