翔泳社とCodeZineが主催する開発者向けイベント「Developers Summit 2022 Summer(デブサミ2022夏)」が7月21日にオンラインで開催されます。今年は「アジャイル・DevOps時代のプロダクトとエンジニア組織を支える、Developer Productivityへの道」をテーマとした34セッションを提供します。今回は「開発プロセス」のカテゴリからいくつかのセッションをご紹介します。
編集部のおすすめは、New Relic 古垣 智裕氏、TVer 加我 貴志氏、内海 恵介氏によるセッション「少数組織で開発する大規模サービス」です。
【B-2】少数組織で開発する大規模サービス
- 登壇者:内海 恵介[TVer]/加我 貴志[TVer]/古垣 智裕[New Relic]
- 時間:10:55 ~ 11:35
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月間2.5億回を超える動画再生を支え、より良い視聴体験を提供するために改善を続けるTVer。2022年4月にはアプリケーションの完全新規開発を伴う、大規模なアップデートを実施しました。どんな場所でもデバイスでも快適に視聴できるようコンテナベースのGo環境を採用し、大量のトラフィックに耐えうる安定したサービスを作り上げた開発チームはなんと少人数。そんなチームが効率的に開発と改善を行い、高品質なシステムを維持し続けるための取り組みを紹介します。セッションの冒頭では、サービス品質向上のために利用しているNew Relicについての前提知識を解説します。
デブサミ2022夏ではこの他にも、開発プロセスに関するセッションが多数用意されています。
【C-1】アジャイル・DevOps時代に開発者が知るべきプロダクト開発品質とセキュリティ
- 登壇者:竹迫 良範[リクルート]
- 時間:10:00 ~ 10:40
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AI/IoT時代では、あらゆるものがネットワークで相互でつながり、各種センサーの情報から統合的にAIが自動判別し、最終的に物理デバイスを制御できるようになっています。便利になった反面、これらのシステムに万が一テストの不備が発覚すると、エッジデバイスを経由して想定外の操作ができてしまい、非常に危険です。未知の脅威に対応していくためのAI/IoT開発体制と、セキュリティを含めた当たり前品質を確保するため考え方について紹介します。
【A-2】入門 メトリクス
- 登壇者:大谷 和紀[Splunk Services Japan]
- 時間:10:55 ~ 11:35
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何かが起こったとしてもシステム全体の状況を把握できる能力、これが「オブザーバビリティ(可観測性)」として注目を集めています。本セッションではオブザーバビリティを実現するための古典かつ重要なツールである「メトリクス」に焦点を絞り、メトリクスとは何なのか、どのように扱うか、どう役立つのかをPrometheusやStatsD、OpenTelemetryを使いながら紹介します。
【C-4】継続的なユーザーヒアリングでプロダクト改善!それを支えるプロセスと体制
- 登壇者:井内 聡[フリュー]
- 時間:13:15 ~ 13:55
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私たちが開発しているプリントシール機はトレンドに敏感な女子中高生がターゲットです。去年トレンドだったモノが今年は古くなっていることも少なくありません。そのため、ユーザーヒアリングをほぼ毎週実施してユーザーに響くかどうかレビューしながら開発しています。生産性を「響いた価値/開発工数」と定義すると、ユーザーヒアリングで「響いた価値」を向上させ、プロセスやツールで「開発工数」を減少させる取り組みをしています。毎週のユーザーヒアリングを支えるプロセス、俊敏に開発する体制や仕組みを紹介します。
【C-6】すべてのエンジニアが手にするサービスを!SHIFTが手がけるプラットフォーム構想と認証基盤開発
- 登壇者:村上 直[SHIFT]/片山 湧太[SHIFT]
- 時間:15:05 ~ 15:45
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ソフトウェアの品質保証を主軸としたSHIFTが「すべてのエンジニアが使うサービス」をモットーに推進するプラットフォーム構想についてお話します。また、構想の皮切りである認証認可システムについてプロジェクトチームがどのようにR&D、T&Eのプロセスを経て進めてきたのか、技術的プラクティスを絡めてお話します。
【A-5】自動化と多重化と高速化:日本の私たちがチーム開発する際に必要なこと
- 登壇者:舟木 将彦[CircleCI]
- 時間:14:10 ~ 14:50
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仕事の早い優れた Developer の仕事の仕方をメンバーが真似することは重要ですが、それだけでチーム全体の仕事が早くなるわけではありません。本セッションでは、アジアにおける CircleCI の使われ方を他地域と比較し、違いを明らかにしたデータをご紹介します。その上で、日本において、チーム開発で CI/CD を使い倒し、コード、ビルド、テスト、リリースでのコラボレーションを加速するコツと、そこから得られるメリットを紹介します。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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