米Microsoftは、オープンソースのパッケージマネージャである「vcpkg」の2022年7月版を公開した。vcpkgはC++向けのパッケージマネージャであり、Windows、macOS、Linuxで利用できる。
今回のバージョンでは、主に5つの改良が加わっている。1つ目は、Linuxで共有ライブラリをインストールするパッケージを作りやすくなった点。ポートを作ると、バイナリに「lib/」からの相対パスを設定するようになったためだ。
2つ目は、「vcpkg new」コマンドで、アーティファクトだけでなく、ポートのマニフェストファイルも作成するようになった点。以前はアーティファクトのマニフェストファイルである「vcpkg-configuration.json」しか作成しなかったが、今回のバージョンからはポートのマニフェストファイルである「vcpkg.json」も作成するようになった。
3つ目は、vcpkg.jsonファイルの「name」と「version」フィールドが必ず記入しなければならないものではなくなったという点。vcpkgで依存パッケージを取得するだけなら、必要ないと言われていた声に応えた。
4つ目は、「vcpkg find」コマンドで、特定レジストリのアーティファクトを指定できるようになったこと。
5つ目は、macOSとLinuxでvcpkgをインストールするスクリプトとしてPowerShell用のものを用意した点。vcpkgでは当初、インストールスクリプトとしてWindows用にはPowerShellのスクリプトを、macOS/Linuxに向けてはbashスクリプトを用意していた。今回のバージョンから、Windows、macOS、LinuxともにPowerShellから「vcpkg-init.ps1」ファイルでインストールできる。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です