V8 JavaScriptエンジンとRust言語を使用したJavaScript/TypeScriptランタイムであるDenoの開発チームは、最新バージョンとなる「Deno 1.27」を10月27日(現地時間)に公開した。DenoはMITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。
Deno 1.27では、統合開発環境(IDE)との連携機能を改善し、変数の型や関数の戻り値の型を文中に埋め込む形で表示する、インレイヒント機能が使えるようになった。Language Server Protocolに対応するIDEで利用できる。
また、このバージョンでも引き続きnpmやNode.jsとの互換性を高めた。「deno cache」コマンドでnpm specifier(指定子)が使えるようになり、Node-APIに対応することでNode.jsで動作するコードをそのまま走らせることが可能になった。
また、Deno標準のタスクランナー「deno task」が本格的に使えるようになった。これまで、deno taskは不安定なまま提供していたが、今回の新バージョンで「不安定」という断り書きが外れた。
収録するソフトウェアにも変更が加わった。まず、V8 JavaScriptエンジンのバージョンが10.7から10.8に上がった。そして、Node.jsがバージョン18.12.0でLTS(Long Term Support)版となったことに合わせて、Deno 1.27のNode.js互換モードでは、バージョン18.12.0との互換性を取るようになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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