オープンソースのプログラミング言語であるPHPの開発チームは、最新バージョンとなる「PHP 8.2.0」を12月8日(現地時間)にリリースした。
「PHP 8.2.0」は、PHPの最新マイナーリリースとして、さまざまな機能追加や改善が行われている。
おもな新機能としては、クラスをreadonly修飾子でマークすることで、宣言されたすべてのプロパティにreadonly修飾子が追加され、動的なプロパティの作成を防げるようになった。readonly修飾子でマークされたクラスに対して、AllowDynamicProperties属性を使用して動的なプロパティを作成しようとすると、コンパイル時にエラーが発生する。
また、型システムが改善され、nullとfalseを独立した型として使用可能になり、true型が追加された。そのほか、交差型とunion型を組み合わせられるようになり、その場合、型はDNFで記述する必要がある。
さらに、新たな"Random"拡張モジュールが追加されたほか、トレイトで定数を定義できるようになった。
なお、クラスを#[\AllowDynamicProperties]属性でオプトインしない限り、動的なプロパティの作成は非推奨となっている。ただし、stdClassは動的なプロパティが許可されるほか、__get()および__set()マジックメソッドを使用する場合は影響を受けない。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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