前回の記事では、現在開発の現場でプログラミングなどに携っているエンジニアの方々がコンサルタントになるための近道として、BI(Business Intelligence)コンサルタントになるというキャリアパスを紹介しました。
実際にBIコンサルタントになるためには、「データウェアハウス」「分析」「経営」という3つの分野を勉強する必要があります。ここでは、みなさんが持っている知識を自己分析するために、BIコンサルタント基礎問題集を作成しました。
まずは、ここからテスト問題(PDF形式)をダウンロードして、実際に解いてみてください(○×式で全100問)。
さて、みなさんの点数はいかがでしたか? 点数別に「今、すべきこと」をまとめてみました。
基礎的な知識は十分におさえていることになります。次回の応用編の問題を、ぜひ受けてください。
まず、どの分野が得点が低かったのかを自己分析してみてください。このBIの問題集は、データウェアハウス系、分析系、経営系の3つの分野から出題しています。どの分野が自分にとってウィークポイントになっているかを把握した上で、参考書などを読んで勉強してみましょう。ITの知識があっても経営の知識はないとか、その逆のパターンも多いにあるでしょう。下記にお薦めの本を紹介します。
- 『データウェアハウスがわかる本』
- 『BIシステム構築実践入門』
- 『よくわかるデータウェアハウス』
- 『ビジネススコアカードで経営情報を分析しよう!』
- 『データマイニング手法―営業、マーケティング、CRMのための顧客分析』
- 『次世代データベースとデータマイニング―DB&DMの基礎とWeb・XML・P2Pへの適用 (IT text)』
- 『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か』
- 『失敗しないERP導入ハンドブック』
- 『MES入門―ERP、SCMの世界と生産現場を結ぶ情報システム』
まだ、基本的な知識がないようです。BIコンサルタントを目指すために、まず読んでおいていただきたい本を紹介しますので、これらの本をしっかり読んでください。
- 『図解 ERP入門―情報革命児ERPが日本的経営を変える』
- 『図解入門 よくわかる最新データウェアハウスの基本と仕組み―データベース情報の戦略的活用システムを徹底解析する (How‐nual Visual Guide Book) 』
BIコンサルタントは、このようにさまざまな蓄積されたデータを分析して、経営に生かすことを求められます。企業活動の中心に位置し、攻めのプランを立案していく必要があるのです。そのために、今回の問題集で取り上げた3つの分野の知識を深く追求していかねばなりません。
次回は応用編の問題を紹介します。基礎編で足りなかった部分をしっかりと勉強して、ぜひ挑戦してください。
会社説明、現場環境の説明を中心に、キャリア分析ができるような面談を進めております。
注:本連載「匠のキャリアへ」記事に関しましては、IT業界に特化したキャリア紹介業務を行う、テクノブレーン(株)のキャリアコンサルタントにより、業界の現場をリードする方々のキャリア・ノウハウを匠と称して記事紹介させて頂いております。読者の方々へエンジニア・アーキテクトとしてのキャリアビジョンを築くご参考になる記事として、ご愛顧頂けましたら幸いです。