複雑なネットワークの構造、ダイナミクス、機能の作成、操作、研究のためのPythonパッケージであるNetworkXの開発チームは、最新バージョンとなる「NetworkX 3.0」を1月7日(現地時間)にリリースした。
「NetworkX 3.0」では、有向グラフにおけるG._succとG._adj間の同期が改善されたほか、すべてのコア隣接データ構造からの速度がわずかに向上している。
また、コードでG._succまたはG._adjをオブジェクトに設定すると、両方を設定する必要がなくなり、一方を設定するともう一方も設定されるようになったほか、_adjをグラフインスタンスオブジェクトの基準とする場合は、コードのアップデートを求められるようになった。
さらに、計算用にGraphBLASやCuGraphといった、代替バックエンドの利用を可能にする実験的なプラグインが追加されるとともに、一般的なScientific Pythonエコシステムとの統合の改善や、NetworkXのグラフからTeX/LaTeXのTikZライブラリによるグラフを描画する機能が追加されるなど、数多くの機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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