はじめに
先日開催されたAWS re:Invent 2022では4日間で100を超えるサービスアップデートが発表されました。その数多くのサービスアップデートから、NTTデータのITスペシャリスト達が個人的にこれだけは押さえておくべきと感じた内容を紹介していきます。
CloudWatchに別アカウントのメトリクスやログの集約が可能
初めに紹介するのは、Amazon CloudWatchで複数のAWSアカウント監視情報の集約が可能になったというアップデートです。
AWSでは、システムごとにAWSアカウントを使うことがベストプラクティスとされていることもあり、複数のAWSアカウントを運用されている方も多いかと思います。CloudWatchによって収集されているログ/メトリクス/トレースはそれぞれのAWSアカウントに分散されてしまっていることから、Datadogなどの監視サービスを利用して、ログ/メトリクスの集約管理をしたり、システム(サービス)をまたいだトレースの確認などを実施されている方も多いのではないでしょうか。このアップデートはそうした方には朗報となるのではないかと思います。
もともとCloudWatchには、クロスアカウントでのデータ共有の仕組みはありましたが、今回のアップデートではより少ないステップで、CloudWatchで収集しているログ/メトリクス/トレースを1つのAWSアカウントに集約することができるようになりました。