米Microsoftは、開発者向けコマンド・ツール「Azure Developer CLI」の新版「バージョン0.6.0-ベータ1」を2月8日(現地時間)に公開した。Azure Developer CLIは、Microsoft Azureで動作するアプリケーションの開発者に向けたもの。Windows、macOS、Linuxで利用できる。Azure Developer CLIは、MITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェアだ。
「バージョン0.6.0-ベータ1」では、「コマンド・フック」と「サービス・フック」が使えるようになった。コマンド・フックは、ユーザーが指定したコマンドの実行前後に特定の処理を実行させるもので、「サービス・フック」は、ユーザーが指定した処理が始まる前、あるいは終了した直後に特定の処理を実行させるものだ。例としては、Microsoft Azure上でリソースを作成した前後に実行するコマンド・フックである「preprovision」と「postprovision」や、アプリケーションをAzureに配置する前のパッケージ化処理の前後で実行するサービス・フックである「prepackage」と「postpackage」などが挙げられる。コマンド・フックとサービス・フックは、いつ実行するかということと合わせて、プロジェクト内の「azure.yaml」ファイルに記述する。
また、WindowsとmacOSで、パッケージ・マネージャーを通したインストールが可能になった。Windowsでは「Windows Package Manager」に、macOSでは「Homebrew」からそれぞれインストールできる。Microsoftはほかにも「Chocolatey」や「apt」、「yum」といったパッケージ・マネージャーからのインストールを可能にする予定だとしている。
さらに、Azureで動作するアプリケーションを開発する際に利用できるテンプレートを追加した。今回はDapr、Python、JavaScript、Javaにそれぞれ対応したテンプレートを追加した。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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