米Cloudflareは、同社の提供するグローバルネットワーク「Cloudflare」において、Webページの読み込みを最大37%高速化する新たな標準技術である、HTTP/3優先度制御を完全サポートしたことを6月20日(現地時間)に発表した。HTTP/3優先度制御は、Cloudflareのすべてのプランで利用できるほか、有料ユーザーならパフォーマンスをさらに向上させる拡張バージョンの利用が可能となっている。
HTTPの優先度制御の役割は、多くのオブジェクトで構成されるWebページを読み込む際に、最適なタイミングで最適なバイトをロードして、最良の結果を達成することであり、複数のオブジェクトがすべて同じ制約付きリソースを巡って競合する場合にもっとも重要になる。
HTTP/3におけるリソースはQUIC接続であり、ほとんどの場合サーバからクライアントへの帯域幅がボトルネックになるため、優先度制御によってどのオブジェクトに帯域幅を割り当てるか、どのオブジェクト間で帯域幅を共有するかを選択することで、Webパフォーマンスを向上できる。
今回の、CloudflareにおけるHTTP/3優先度制御のサポートは、現在の主流なWebブラウザと互換性があり、サイト所有者はCloudflare Workersを使用するか、オリジンから直接サーバ側のオーバーライドを適用することによって、特定のニーズに合わせた動作のカスタマイズが可能になる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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