ITコンサルやエンジニア人材紹介を行うギークニアは、フリーランスのITエンジニアを対象に実施した「フリーランスITエンジニアの意識調査」の結果を6月29日に発表した。
本調査は、6月10日〜6月16日の期間にインターネット上で行われ、フリーランスのITエンジニア139名から有効回答を得ている。
フリーランスのメリットを問う質問では、「時間的自由を得やすい」が最も多い結果となった。
次いで「リモートワークがしやすい」「ワークライフバランスが保てる」の回答が多く、働く時間や場所を自分で決められることが、大きなメリットとして受け止められていることがわかった。また「年収が増える」を選んだ人の割合は36%であり、金銭面をメリットとして挙げる人は少数派であることがうかがえた。
フリーランスのデメリットを問う質問では、「収入の不安定性」が最も多い結果となった。
コメントでは、「業務量をコントロールできるようになったのは良いが、収入が安定しない」といった声が多く、フリーランスの自由の裏にある不安定さがうかがえた。
次いで「社会保障の問題」の回答が多く、コメントでは「病気になったときや老後の生活に備える大変さ」が挙げられた。
「フリーランスとして企業と仕事をする上で、モチベーションが上がりやすいとき」を問う質問では、「報酬が適切あるいは高い」「自身の技術スキルを活かせる」を選択する人が多い結果となった。
コメントでは、単純な報酬額の高さがモチベーションになるという声よりも、「自分のスキルや成果をしっかり評価した上で、良い報酬を提示されるとモチベーションが上がる」といった声が多く、フリーランスを適切に評価して報酬を提示する企業が信頼されやすいことがわかった。
「フリーランスとして仕事をする上で、モチベーションが下がりやすいとき」を問う質問では、「報酬が不適切」「コミュニケーションが取りにくい」を選択する人が多い結果となった。
コメントからは、「能力を軽んじているような報酬提示や値下げ交渉」や、「フリーランス側の都合や意見を尊重しない一方的なコミュニケーション」がモチベーションを下げる要因となっていることがうかがえた。
「フリーランスエンジニアを続けていきたいか」を問う質問では、「はい」と回答する人が9割を超える結果となった。
コメントでは、「年収、モチベーション、人間関係など全てを天秤にかけてもまだフリーランスが楽」といった声がみられ、さまざまな観点を総合してみたときに、フリーランスという働き方がポジティブに捉えられていることがうかがえた。
一方で、「いいえ」と回答した人のコメントでは「会社員の方が守られている、安定している」といった点が挙げられており、安定感を求める人は、フリーランスを続けたくないと感じていることがうかがえた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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