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Developers Summit 2023 Summer セッションレポート(AD)

システム開発の限界を広げる可能性と魅力を秘めた、「高機能コンポーネント」導入のススメ

【B-8】あなたのアーキテクチャを拡張する高機能コンポーネント導入のススメ

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 ノーコードやローコードに加えて、AIの活用など、システム開発における選択肢が飛躍的に増えている。しかし、可能性が増えると同時に、「最適な選択」に対するプレッシャーも感じている人も多いだろう。どんなプラットフォームや開発手法、アーキテクチャにもメリットがある一方で限界もあり、そのバランスを検討するのはなかなか悩ましいことだ。そこで、グレープシティ株式会社 ツール事業部 マーケティング部長の村上功光氏が提案するのが、「さまざまなUIや機能が予め用意されているライブラリ=コンポーネント」という選択肢だ。その可能性や魅力について事例を紹介しつつ解説した。

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業務システム開発の可能性を広げる「高機能コンポーネント」

 仙台に本社を置き、学校法人向けシステムやITシステムの活用促進ソリューションなど、さまざまなシステム開発事業を展開してきたグレープシティ。中でも、ソフトウェア開発支援ツールは30年の歴史を誇り、「高機能ライブラリ」の開発・販売を通じて、累計8万5000社のソフトウェア開発を支援してきた。

 なお「高機能ライブラリ」とは、企業の業務システムや業務アプリケーションの開発において、求められることの多いUIや機能をまとめたもの。必要に応じて取り出して実装できるので、スピーディかつ簡単に開発を進められる。とりわけグレープシティが提供するUIコントロールセット「ComponentOne」は収録ライブラリが300を超えており、日付を入力するカレンダーや納期管理のためのガントチャートなど業務システム・アプリケーションに必要なものは網羅的に備えている。さらにWindows Forms、ASP.NET、ASP.NET MVC、WPF、WinUI、Blazorなど、多彩なプラットフォームに対応しているのもユーザーが多い理由の一つだ。

 村上氏は「システム開発にあたってはさまざまな手法、ツールがありますが、近年充実しつつある『ライブラリ=コンポーネント』を上手く活用することで、開発したいものの限界や幅を広げられるはず。ノーコードやローコードと共に活用したり、スクラッチ開発をブーストしたり、その両者をハイブリッドで活用する手法も有効です」と語った。

ノーコード/ローコードのメリットを活かし対応力を高める

 近年急速に盛り上がりを見せているノーコード/ローコード領域。熱い注目を浴びる理由について、村上氏はそれぞれについての特徴早見表を提示し、「簡単かつ低コスト、高い生産性でシステムを開発できること」にあると言う。しかしながら、業務アプリケーションとなれば複雑性や柔軟性が求められる。そこに対応できるか懸念があることを指摘し、解決策として「コンポーネント」の"カスタム機能"を挙げた。

ノーコードvsローコードvsスクラッチ 特徴早見表
ノーコードvsローコードvsスクラッチ 特徴早見表

 大抵のツールには"カスタム機能"が備わっており、上手く活用することで、たとえプラットフォームに制限があっても、よりニーズに沿ったものを開発できるという。たとえば、サイボウズの「kintone」はJavaScriptによるカスタム機能を提供しており、画面上でボタンを追加するだけで当該機能がアクティブになる。この時、JavaScriptのコードを書いてもよいが、もっと簡単な方法がある。

 たとえば、多機能なUIコントロールを備えた、グレープシティの「Wijmo」を活用するのも一手だ。データグリッドやチャート、インプット、ピボット、ゲージなど、フロントエンド開発で使える40以上ものライブラリセットを擁しており、その中から少しだけコードを書き足すと簡単に機能をもたせられる。高機能なデータグリッドコントロール「FlexGrid」という機能をkintoneに組み合わせると、複数セルのコピー&ペースト、フィルター機能などのExcelライクな処理ができるようになる。

実践例
実践例

 また、kintoneについてはコンポーネントだけでなく、実装無しで使えるプラグイン「krew」 もグレープシティから提供している。「krew」はまさにコードを使わなくても、kintoneにExcelライクな機能をもたせることができる。

 村上氏は「ノーコード/ローコードに加えて、カスタム機能、そしてコンポーネントを組み合わせることで、既存の限界を越えて、よりよいシステム開発が叶えられます」と強調した。

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柔軟性の高いスクラッチ開発を、納期や品質面で大きく底上げ

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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