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日本型ビジネス・インテリジェンス・プラットフォームの重要性

BIツールの問題点と重要性


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社内情報システムの構築が一通り終わると、それによってもたらされたデータの活用法というフェーズに移っていきます。そこで注目されているキーワードが「ビジネス・インテリジェンス(BI)」。このBIを実現化するツールの問題点と重要性について解説していきます。

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 社内情報システムの構築が一通り終わると、それによってもたらされたデータの活用法というフェーズに移っていきます。そこで注目されているキーワードが「ビジネス・インテリジェンス(BI)」。膨大なデータをハンドリングし、そこから経営に役立つ数値を可視化させ、経営戦略に役立てる。新しいビジネスを作り出すプラットフォームが、BIなのです。このBIを実現化するツールの問題点と重要性について解説していきます。

注目度が集まるBI(ビジネス・インテリジェンス)

 業務効率を上げるために、ERPCRMといった情報システムが導入されるのが当たり前の時代になってきました。顧客データや在庫データ、部品データなど膨大な量のデータが吸い上げられるシステムを構築した上で、その活用法が問われる時代になってきたと言えます。ここで注目されているのがBIという概念です。

 今、企業にはさまざまなデータが集まっています。例えば、POSデータなどは数千、数億レコードのデータがデータベースに格納されます。これらのデータを収集し統合的に管理して分析し経営に生かすというのがBIの基本的な考え方です。

 実は、BIという概念は日本にもありました。それは、膨大なデータをAccessで引きだしExcelのピポットテーブルを使って分析するというもの。しかし、これはデータを引き出すだけでも時間がかかり、かつExcelを使いこなす担当者でないとデータの分析ができないという状態に陥ってしまっていました。ともすれば、膨大なデータが未整理、未分析のままに蓄積されるだけの状態にある企業が多かったのです。

日本におけるBIの実態
日本におけるBIの実態

 そのような状況の中で、専門的な分析が簡単にできると謳って登場したBIツールに注目が集まってきたのです。経営層が自分の欲しいデータを素早く取り出し、レポーティングできる。それは、企業戦略をよりスピーディに立案できるようになる。今まで見たこともないようなデータを経営者が見ることができる、名参謀のような存在。BIが目指しているのは、このような世界なのです。

 このビジネス・インテリジェンスを実現するソフトウェアにはさまざまなものがあります。分析ツールなどの古典的なものから、現在では自然言語を分析するテキストマイニングまで、BIツールの範囲は広がってきているのです。

Business Intelligence Platform
Business Intelligence Platform
現在のBIツールが抱える問題点

 注目度が集まっているBIですが、実際には問題を抱えています。まず、導入コスト。データベースのライセンスだけでも非常に高価な上に、専用サーバを購入したりシステム構築をしたりと導入費がかさんできます。また、ユーザインターフェイスが難しすぎて経営層が自由にデータを分析できない…。結果、導入しても社内ユーザーが増えないというケースもあるようです。

 さらに、BIツールはほとんどがアメリカで開発されたため、データ分析の手法がアメリカの成功体験に基づいて作られています。アメリカの経営システムは、トップダウンであり、日本の経営システムは現場主義とも言えるボトムアップ型式です。この日本の経営風土とは異なる体験やルールが実装されたBIツールを導入してしまうと、問題を生じることもあるのです。

国産BIツールが支持される理由

 コスト面、ユーザインターフェイス、分析手法…。こういったBIツールが抱えている問題を解決するのが、弊社の製品であるDr.Sum EAです。日本で開発されたBIツールであるがゆえに、日本企業が持っている固有の問題にも対応しているのです。日本におけるBIツールの実体は、ERPや製造、販売、会計といった各種企業データがデータウェアハウスに蓄積され、それがETLを経由してデータベース化されます。この元データの型式は、ExcelやAccesssなども含まれており、型式がバラバラなケースが多く、それらを複合的に取り込んでアウトプットを出すことが難しい状態なのです。しかし、複合的なデータを分析できなければ、BIとしての価値が低くなってしまいます。例えば、コールセンターのお問い合わせ数、店舗の売り上げ数。これが、ExcelとAccesssで管理されていたからといって、統合的に分析できないとすると、そこに隠されている経営指標を見落としてしまう可能性もあるのです。

日本におけるBIの実態
日本におけるBIの実態

 ウイングアークテクノロジーズの開発したDr.Sum EAは、このようなさまざまな型式のデータを一括で取り込み、高速集計エンジンによって自動的にデータが集計されます。かつ、レコード数が億単位でも、スピーディにデータがハンドリングすることが可能です。地域、年齢、性別、製品といったさまざまな指標から自由に、リアルタイムでドリルダウンが可能で、かつ会議にそのまま提出できる美しいレポート結果が出力できるようになっています。

 日本人のモノ作りの精神にならって「わかりやすく、使いやすいプロダクト」にこだわって作ったBIツールが、Dr.Sum EAなのです。最初の製品をリリースして以来、1,600社に導入され、ある調査機関の調査では2006年出荷サイト数がNO.1の実績をあげているのには、国内固有の問題に対応しているからという背景があるようです。

Dr.Sum EA Datalizer for Excel
Dr.Sum EA Datalizer for Excel
Dr.Sum EA Datalizer for Web
Dr.Sum EA Datalizer for Web
Dr.Sum EA Visualizer
Dr.Sum EA Visualizer

 今後は、さらに日本の経営手法にマッチしたBIツールとしてのサービスが強化されていくでしょう。それによって、BIというビジネスはより拡大していくはずです。

お知らせ
 キャリアラボラトリーでは、「BI市場支持率No.1 国産BIツールベンダーが語る日本のBI」セミナーを開催します。本稿を執筆したウイングアーク テクノロジーズのテクノロジストである田中 潤氏を講師にお迎えして、日本のBI市場の紹介、そしてDr.Sum EAのデモンストレーションなどをお届けします。BI市場の先端を走っている田中氏のお話しを、ぜひ聞いてみてください。
 本記事の著者のように【匠】としてのステップアップするためのキャリア戦略を確認してみませんか? ウイングアーク テクノロジーズ社の事業戦略のポジションから、ITコンサルタントとしてのキャリアステップをご紹介させて頂きます。
会社説明、現場環境の説明を中心に、キャリア分析ができるような面談を進めております。

講師:ウィングアーク テクノロジーズ 製品企画部 部長 田中潤 氏
日時:2007年12月15日(土) PM13:30~16:00(開場 PM13:00~)
会費:無料(定員:25~30名ほど)
会場:ウイングアーク テクノロジーズ株式会社(本社)
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注:本連載「匠のキャリアへ」記事に関しましては、IT業界に特化したキャリア紹介業務を行う、テクノブレーン(株)のキャリアコンサルタントにより、業界の現場をリードする方々のキャリア・ノウハウを匠と称して記事紹介させて頂いております。読者の方々へエンジニア・アーキテクトとしてのキャリアビジョンを築くご参考になる記事として、ご愛顧頂けましたら幸いです。

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この記事の著者

ウイングアーク テクノロジーズ株式会社 田中 潤(タナカ ジュン)

ウイングアーク テクノロジーズ 株式会社 製品企画部 部長。テクノロジスト。SVF, Dr.Sum EA, StraForm-Xなど、ウイングアーク テクノロジーズ の主要製品について、全体の企画・製品化を推進する。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/1841 2008/09/04 13:12

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