米Cloudflareは、AIサービスのAPI呼び出しの回数などを記録できるサービス「AI Gateway」の提供を9月27日(現地時間)に始めた。現在のところ、OpenAI、Hugging Face、ReplicateのAIサービスに対応する。
AI Gatewayは、AIサービスのAPI呼び出しを記録するサービス。ユーザーが構築したアプリケーションからのAPI呼び出しを記録し、呼び出し回数をグラフなどの形で表示できる。利用するには、ソースコード中のAPI呼び出しURLを書き換えるだけでよい。API提供業者ごとに呼び出し回数を集計することも可能だ。
ほかにも、呼び出し時にトークンを使用した回数や、エラーの回数、API呼び出しにかかる総コストなどをグラフの形で表示できる。さらに、1回1回の呼び出しをログとして記録し、後から見返すことも可能になっている。
また、あるAPIがトラブルで停止しているときに、あらかじめ設定しておいた別のURLを呼び出すようにして、アプリケーションの耐障害性を高める使い方や、単位時間ごとの呼び出し回数を設定し、API呼び出しがその回数を超えないように制御することで、アプリケーションの運用コストを抑える使い方なども可能になっている。
Cloudflareは将来、AIサービスの呼び出すを監視して、秘密データの漏えいを防ぐ機能などをAI Gatewayに盛り込む予定だとしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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