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再利用性とカプセル化のためのWeb Componentsを基礎から学ぶ

【Web Components入門】Ionic Frameworkで使えるカスタム要素を学ぼう

再利用性とカプセル化のためのWeb Componentsを基礎から学ぶ 第6回

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 再利用性とカプセル化は、Web Componentsという技術の重要なコンセプトでした。これは言い換えると、どこでも使うことができ、所定のインターフェースを守っていれば内部実装を知らなくてもカスタマイズができる、画面部品が提供されうるということです。Ionic Frameworkはまさにその用途にぴったりのライブラリです。今回は、どんな部品が提供されているのかを解説します。

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対象読者

  • 再利用可能なHTMLやCSSを整備したいJavaScriptエンジニア

前提環境

 筆者の検証環境は以下の通りです。

  • macOS Ventura 13.4
  • Google Chrome 115.0.5790.170
  • @ionic/core 7.3.1

Ionic Frameworkが提供するUI部品群

 前回解説したとおり、Ionic Frameworkはブラウザ技術を用いてモバイルアプリを開発するためのフレームワークです。状態管理のフレームワークとしては、Angularをはじめとして、ReactやVueにも対応していますが、どれを使っても同じUIが表示されます。これは、Web Components製のUI部品をベースにしているためです。このWeb Components製の部品もライブラリとして利用可能なので、本記事ではどんな部品があるのかを解説します。

豊富なUI部品

 まずはIonic FrameworkのUI部品を浅く広く眺めてみましょう。公式ドキュメントにコンポーネント(UI部品)の一覧が列挙されています。

図1:Ionic Frameworkのコンポーネント一覧
図1:Ionic Frameworkのコンポーネント一覧

 図1で列挙されたコンポーネントは、一般的なGUIアプリケーションを生み出すために十分な多様性を持っています。どれがどんな役割なのか、ただ眺めるだけでは分かりづらいので、本記事では特に使い勝手の良い、次の3つのジャンルに当てはまるコンポーネントを解説します。

  • レイアウトを行うためのもの
  • データを入力する
  • データを表示する

 各ジャンルの主立ったコンポーネントについて解説していきます。

次のページ
レイアウトを行うためのもの

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 中川幸哉(ナカガワユキヤ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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