米Deno Landは、JavaScriptランタイムDenoの最新バージョンとなる「Deno 1.40」を1月25日(現地時間)にリリースした。
Deno 1.40には、JavaSciptのDateオブジェクトに存在する、いくつかの欠点や複雑さに対処するよう設計されたTemporalAPIが追加されたほか、CommonJSモジュールシステムにおける__filenameプロパティおよび__dirnameプロパティをミラーするimport.meta.filenameプロパティとimport.meta.dirnameプロパティがサポートされている。
また、ECMAScriptにおけるTC39プロセスの、ステージ3でのデコレータ提案をサポートするとともに、deno.jsonのimportsフィールドにおいて、サブパスエクスポートを持つ依存関係を指定するための、より単純な構文をサポートするなど、数多くの機能追加・改善が実施された。
ほかにも、Deno 2に向けた準備の中で、Deno 1からのスムーズな移行を確保しつつ改良を行うべく、古いAPIを段階的に廃止するための非推奨化と、移行を支援するための警告を導入している。また、いくつかのAPIが安定版となったほか、エラーが発生しやすく悪用されやすかったDeno.upgradeHttpが削除された。代替としては、Deno.serve()とDeno.upgradeWebsocket()の使用が推奨されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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