シンガポールのCanalysは、2023年第4四半期における全世界のクラウドインフラストラクチャサービスへの支出が、前年と比較して19%増加し、123億米ドル増の781億米ドルに達したことを、2月26日(現地時間)に発表した。
2023年の通年での、クラウドインフラストラクチャサービスへの支出総額は前年より18%増の2904億米ドルとなり、エンタープライズITの最適化がクラウドサービス市場に与える影響が低下し、消費需要の増加が予想されることから、より多くの顧客がハイパースケーラとの契約を拡大している。
とりわけ、AIアプリケーションの普及による新たな需要の急増にともない、クラウド移行の取り組みが再び活発化しており、ハイパースケーラは生成AIへの投資を着実に増やし、その機能を活用することによってクラウド利用における新たな機会が生まれると見込む。
Canalysは、世界全体でのクラウドインフラストラクチャサービスへの支出が、2024年には20%増加すると予想している。
2023年第4四半期には、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudの上位3つのクラウドプロバイダが合計で21%成長し、総支出の66%を占めた。Microsoft AzureとGoogle Cloudでの収益の伸びが大幅に回復し、どちらも25%を再び超えている。
Microsoftは30%の成長で、市場のリーダーであるAWSとの差を縮め続けている一方で、AWSは前の四半期と比較して成長は加速したものの、Microsoft AzureやGoogle Cloudの成長には及ばない、13%増に留まった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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