チェコのJetBrainsは、同社が提供しているPython IDE「PyCharm」公式ブログの8月18日(現地時間)付の投稿にて、2025年におけるPythonの現状を調査した「The State of Python 2025」の結果を公開している。
調査結果によれば、PythonユーザーはおもにPythonを使用しており、調査対象者の86%がプログラムの作成、アプリケーションの構築、APIの作成などにPythonを主要な言語として使っていることがわかった。
Pythonユーザーの半数はプロとしてのコーディング経験が2年未満に留まり、39%はPython自体の経験が2年未満だという。
さらに、調査対象者の51%がデータの探索と処理に携わっており、その分野でもっとも多く使用されているツールはpandasとNumPyだった。
あわせて、調査対象者の15%が最新リリースのPythonを使用している一方で、83%のユーザーが1年以上前のバージョンを使用している可能性が高いことが明らかになっている。また、多くのユーザーがコードの実行にDockerとコンテナを使用しているという。
なお、Pythonを最新バージョンにアップデートしない理由としては、「現在使用しているバージョンが自身のニーズをすべて満たしているから」(53%)、「更新する時間がなかった」(25%)が上位を占めた。また、旧バージョンのPythonを使用している83%のユーザーは、最新バージョンのPythonが提供する、多くのメリットを見逃している可能性があるとも述べている。
同調査ではほかにも、Pythonのおもな用途、使用しているWebフレームワーク、Python向けバイナリモジュールの作成に使用される言語、ここ数年におけるオープンソースへの貢献、使用しているデータベース、今後のAIコーディングエージェント利用意向など、Pythonユーザーのさまざまな傾向が明らかにされた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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