情報処理推進機構(IPA)と、Catena-X Automotive Network e.V.は、自動車業界向けデータ共有における相互運用の検証(PoC)に関する覚書(Memorandum of Understanding:MOU)を締結したことを、4月22日(ドイツ時間)に発表した。
今回の覚書の締結は、両者が自動車業界向けデータ共有エコシステム間の相互運用性を実現して、最終的には各自動車業界相互間でのデータ共有・利活用の実現を目指すことを目的として行われたという。
IPAのデジタルアーキテクチャ・デザインセンターとCatena-Xは、それぞれの国・地域固有の制約・条件を相互に尊重しつつ、データ共有に関する各産業界に共通する基本的価値観の重要性を共有していることを再確認し、相互運用性を向上させるために必要な共通の標準化ツールの使用や開発に向けて、将来的な可能性について議論することに合意した。
今後は、同覚書に基づいて相互運用に必要な検証(PoC)の準備および評価に向けて、おもに以下のような事項に関する協力・協働を進めていく。
- システム接続方法
- ユーザー認証方法
- データ転送方法
- セマンティック/データモデル
- データアクセスおよびデータ活用に関する方針
両者は相互運用の実現可能性について、12月31日までに結論を出すことを目指す。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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