英Canonicalは、プライベートクラウドとパブリッククラウドでPostgreSQLデータベースのデプロイ、メンテナンス、アップグレードを安全に自動化するエンタープライズソリューションである、「Charmed PostgreSQL」の一般提供を7月17日(現地時間)に開始した。
Charmed PostgreSQLは、オープンソースのデータベース管理システムであるPostgreSQLの基盤上に構築され、企業のさまざまなニーズに対応する以下のような追加機能を備えている。
- 最大10年間のセキュリティメンテナンスとサポート
- PostgreSQLフリートの管理を簡素化する高度な自動化
- チームの負担を軽減するCanonicalが管理するPostgreSQLサービス
- シンプルで予測可能な価格モデル
Charmed PostgreSQLのセキュリティとサポートは、Ubuntu Proサブスクリプションにて購入可能で、Ubuntu ProサブスクリプションにはPostgreSQLサーバだけでなく、PostGIS、pgVector、pgAuditといった人気のある拡張機能に対しても、最大10年間のセキュリティメンテナンスが提供される。さらに、24時間年中無休または平日のみのサポートも選べる。
Charmed PostgreSQLでは、VM上またはマネージドKubernetesサービス上のAzure、AWS、Google CloudでPostgreSQLを実行できる、Canonicalの専門家が作成したオペレータが用意されている。オペレータは、MAAS、MicroCloud、OpenStack、Kubernetes、VMWare上のプライベートデータセンタでのPostgreSQLの実行も可能になっている。
Canonicalの作成したオペレータを使用することで、以下のようなメリットが得られる。
- 組み込みのレプリケーションと自動フェイルオーバーによる、高可用性の実現
- 専門家が作成した自己修復ステートマシンベースの自動化による信頼性の向上
- 自動アップグレードによるメンテナンス期間中の最小限のダウンタイム
- バックアップ、復元、クラスタ間のレプリケーション機能の搭載による災害復旧への対応を通じたビジネス継続性の保証
- プライベートクラウドとパブリッククラウドでのデプロイを自動化する、ハイブリッドおよびマルチクラウドへの対応
- Prometheus、Loki、Grafanaに基づく、総合的な可観測性およびアラートソリューション
そのほか、ユーザー自身がPostgreSQLの運用を管理しつつ、Canonicalのサポート、コンサルティング、トレーニングを利用してチームを強化したり、必要に応じてバックアップを受けることもできる。また、PostgreSQLサーバに関連する管理タスクの、Canonicalの専門家への委託にも対応している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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