米Googleは、大規模言語モデル「Gemini 1.5 Flash」に、ユーザー指定形式で返答を出力する機能を追加したと9月3日(現地時間)に発表した。この機能は「Gemini 1.5 Pro」で使える機能だったが、より安価で利用できるGemini 1.5 Flashでも使えるようになった。
この機能を利用するには、Google AI Studioか、Vertex AIを利用する。JSON形式で返答の骨組みを作成して与えることで、この骨組みに従った形で返答するようになる。骨組みを作るときはOpenAPI 3.0で定義しているオブジェクトのサブセットを利用できる。
そして今回の改良で、返答の骨組みを作成するときに「enum(列挙型)」を使えるようになった。例えば、販売する品物を表現する際に、「未開封」「新品同様」「わずかに使用の痕跡あり」「中古」「損傷あり」など、品物の状態を定義した言葉を並べ、回答時には、この中から選ばせるようにすることが可能だ。
今回の改良によって、大規模言語モデルからの回答をJSONなどの固まった形式で受け取ることができるようになり、その回答をそのままほかのソフトウェアに処理させることが可能になった。データベースへの自動登録などのシステムも作りやすくなる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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