米PyTorch Foundationは、大規模言語モデル(LLM)の学習と推論を高速化するライブラリ「torchao」を9月26日(現地時間)に公開した。torchaoは3条項BSDライセンスで公開しているオープンソースソフトウェア。
torchaoは、データをより狭いビット幅で表現する「量子化」や、不要なデータを間引く「スパース化」によって、扱うデータの総量を圧縮してLLMの学習と推論を高速化する。推論時に有効な量子化アルゴリズムや、学習時に有効な量子化とスパース化のアルゴリズムなどを実装した関数を揃えている。検証では、10倍も高速化した例があったという。
PyTorch Foundationは、機械学習関連のさまざまなオープンソースソフトウェアとの組み合わせでtorchaoが正しく動作するよう検証と改良を続けており、一部のソフトウェアはtorchaoを取り込んでいるとしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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