米Google Cloudは、AIを利用した開発者支援AIサービス「Gemini Code Assist」に企業向けサービス「Gemini Code Assist Enterprise」が加わったと10月10日(現地時間)に発表した。米Microsoftのコードエディタ「Visual Studio Code」や、チェコJetBrainsの各種統合開発環境に機能拡張を導入することで利用できる。また、Google CloudがWebブラウザ経由で提供している「Cloud Workstations」や「Cloud Shell Editor」でも利用できる。
Gemini Code Assist Enterpriseでは、企業や団体で開発してきたコード資産を学習し、資産を活かしながら団体内のコーディング規約に合わせた形で補完コードを提案する。また、団体内のコーディング規約を設定することも可能だ。現在のところ、GitHubに蓄積したコードと、GitLabに蓄積したコードを学習でき、2025年になったら企業内サーバーに蓄積しているコードなども学習できるようになるとしている。
そして、Google Cloudのデータウェアハウスサービス「BigQuery」のユーザーに向けて、自然言語による指示でデータを操作する機能を提供する。この機能を利用することで自然言語による指示で、データの選別や分析、グラフ化、効率の良いSQL文の生成、Pythonコードの生成などが可能になる。
先述の企業、団体内のコード資産を学習する機能では、学習データと学習結果は当該ユーザーのためだけに使用し、大規模言語モデル「Gemini」の学習には使用しないとしている。
使用料金は1月当たり45米ドル(1ユーザー)から。ただし2025年3月31日まで、年間契約を交わしたユーザーには、1月当たり19米ドル(1ユーザー)で提供する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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