はじめに
Lambdaは、サーバーレスコンピューティングを提供する人気のあるサービスであり、2024年10月にいくつかの重要な機能が追加されました。
本記事では、下記3点のLambdaに関するアップデートについて、紹介したいと思います。
コードエディタの改良
代表的なIDEとしてVisual Studio Code(以下、VS Code)を利用されている方も多いのではないでしょうか。
この度、Lambdaのコードエディタが改良され、VS CodeのオープンソースコードエディタであるCode-OSSをベースにしたコードエディタが導入されました。
このアップデートにより、ユーザはLambdaコンソール内で、VS Codeのエディタを利用して直接コードを編集できるようになりました。
利用にあたって追加のセットアップは不要で、Lamda関数の編集画面で使用できます。
旧エディタも未だ利用可能で、[Switch to the new editor]を押下することでCode-OSSを利用したコードエディタと切り替えることができます。
TIME LINEを利用したファイルのバージョン差異の確認や分割ビューの使用感はVS Code利用時と同様に利用できます。
特にユーザにとって嬉しいポイントは、ファイルサイズが大きい関数もコンソール上のコードエディタで表示できるようになった点ではないでしょうか。
旧エディタではLambdaコンソールでのコード編集は3MBまでという制限がありました。単一のファイルとしては3MBの制限が残っていますが、パッケージサイズとしては50MBまでに拡張されました。
一方で、VS Codeでよく利用されるデバッグ実行やターミナルウィンドウがサポートされていない点や、インストール可能な拡張機能も少なく、利用には制限があるようです。
VS CodeのエディタでLambdaを開発する方法として、「AWS Toolkit for Visual Studio Code」というVS Codeの拡張機能を利用し、VS Code側からAWSへ接続する方法もあります。
利用のためには、拡張機能のインストールなどの一手間が必要ですが、現段階ではそちらの方が、よりカスタマイズ性高くエディタを利用できそうです。
今後、Lambdaコンソール上のエディタがさらにアップデートされることを期待したいですね。