Tricentis Japanは、年間売上高500億円以上の企業において、IT/DXプロジェクトに関与する経営者や役職者を含む、ITリーダーを対象に実施した、国内の大企業におけるアプリケーションのモダナイゼーションと、その推進の鍵となるテスト自動化がどの程度進んでいるのかなどに関する調査の結果を、12月12日に発表した。同調査は、10月2日〜10日の期間に行われ、204名から回答を得ている。
調査結果によれば、企業は複雑なアプリケーションエコシステムを開発して、保守・運用管理している一方で、アプリケーションモダナイゼーションの進捗率は平均して41%に留まっており、現在使用されている多くのアプリケーションは古いまま、または改善が必要であることが明らかになった。とりわけ、ERPアプリケーションにおけるモダナイゼーションが完了している割合は、14%となっている。
あわせて同調査では、アプリケーションのモダナイゼーションにおける、質的なIT人材不足(80%)と量的なIT人材不足(65%)が、最大かつ最重要課題となっていることがわかった。アプリケーションテストの平均67%は、未だ手動で実施されている。
一方、テスト自動化を実施した回答者の66%が、IT人材不足が解消されたと答えており、テスト自動化の実装によってテスト関連コストが平均で51%削減され、テストにかかる時間が平均で52%短縮されていることが明らかになった。しかしながら、全体的なテスト自動化率は平均で33%に留まっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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