KDDIアジャイル開発センターとレッドジャーニーは、製造業などの大規模組織を対象にプロダクト組織化にむけた内製化促進と持続的な価値創出を支援する、アジャイルCoE(Center of Excellence)支援サービスを共同で立ち上げることを、1月24日に発表した。
同サービスでは、各企業固有の現状分析に基づいて、価値創出を起点としたチーム編成や組織構造の最適化に向けた、長期的なロードマップを策定することによって、段階的かつ計画的なアジャイル手法の定着を可能にする。
あわせて、組織内で先行事例となる「ファーストペンギン・チーム」を編成し、チームビルディングやアジャイル手法導入支援、ハンズオン型トレーニングの提供を行う。具体的には、製品開発サイクルの短縮やサプライチェーン変動への迅速な対応といった、早期に具体的な成功事例を創出して、それを起点に社内全体へのアジャイル文化浸透を促す。
さらに、組織横断的にアジャイル開発のベストプラクティスや標準手法を収集・整備することで、継続的な改善活動を主導するCoEの設立・運用を支援する。CoEは社内ナレッジの集約と展開、人材育成の中核として機能し、長期的な変革の推進力の提供を担う。
各社固有の文化・業務プロセスに合わせた最適解の提示によって、市場変化や顧客ニーズへの迅速な対応を可能にし、KDDIグループの一員であるKDDIアジャイル開発センターの安定したテクノロジバックグラウンドと、レッドジャーニーの先進的なアジャイル導入・組織変革ノウハウを統合し、両社の専門家が直接伴走して理論と実践のギャップを埋めることで、短期間での効果的な変革を実現する。また、初期のトライアルフェーズから定着化・拡大フェーズまでの一貫した支援を通じて、アジャイル文化の醸成、内製能力の強化、持続的な改善サイクルを根付かせられる。
同サービスの利用によって、プロダクト型組織へ移行して新製品・サービスの開発サイクルを短縮し、顧客要求や市場動向へ柔軟に対応できるようになる。また、自律的なチーム運営や継続的な改善・学習文化を根付かせることで、社内イノベーションが促進され競合優位性の強化につながる。ほかにも、アジャイル手法の実践を通じて社員のスキル向上や主体性・貢献意識を高められるので、組織エンゲージメントの強化が図れる。
なお、同サービスは1月から段階的に提供され、詳細情報や申込受付開始時期などは別途発表される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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