テクマトリックスは、米Parasoftが開発したAPIテストの自動化とサービス仮想化を1ツールで実現する「SOAtest/Virtualize 2024.2」の販売を、1月28日に開始した。
SOAtest/Virtualizeは、システム間連携に欠かせないAPIの開発者と利用者に向けて、テストの自動化とテスト環境の仮想化(サービス仮想化)の2つの側面から、開発の効率化をサポートするツール。
APIの開発者に対しては、APIが正しく機能することを検証するためにAPIのテストクライアントを自動生成して、APIの単機能テストやシナリオテストの実行を自動化する機能を提供する。
APIを利用する側であるアプリケーションの開発者に対しては、APIから取得するデータを利用してアプリケーションが正しく動作することを検証すべく、システム間連携で用いるAPIを仮想化(高度なモックサーバー・スタブを自動生成)して疑似的にデータを提供することで、いつでも何度でもテストを実行可能な環境の提供を行う。
今回、販売が開始されたSOAtest/Virtualize 2024.2では、チャット形式で質問できるAIアシスタント機能が追加され、ユーザーが実現したいテストに関する質問を入力すると、AIアシスタントによって製品ドキュメントの内容から即座に最適な回答が得られるため、情報検索にかかる負担が減って作業効率が向上する。
あわせて、AIがプロンプトに入力されたテスト要件とOpenAPI/Swaggerサービス定義の内容から、APIテストシナリオを自動生成する際に、テスト間の引き継ぎも自動設定することで、テストシナリオの作成・設定における作業効率を高められる。
また、OpenAIやAzure OpenAIに加えて、OpenAIと互換性のあるLLMの利用が可能になり、ローカル環境のLLMにも対応しているため、プライバシーを重視するプロジェクトでもLLM連携機能を利用できるようになった。
そのほか、UDPソケット通信や、TCP電文の記録とテスト資産の自動生成への対応、壊れたパラメータライズ設定の検出、テキストによるテスト資産のメンテナンス、GraphQL対応の強化およびSDLからのスタブの自動生成、Webアクセシビリティ検証機能の追加などが行われている。
対応OSは、Windows 11/10、Windows Server 2022、Linux(64ビット、GTK+ 3.20以降)、macOS 12(Monterey)以降。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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