Zoom SDKの概要と特徴とは?
次に登壇したのは、mentoのCTOである松山氏。「mento」は、法人の管理職向けにコーチングプロダクトを提供する会社だ。そのため、プロダクトの中でコーチングを行う際は、オンラインでのビデオ通話は欠かせない。そこから得た経験・知見について、語られた。

松山氏はまず、mentoがこれまでどのようにコーチングのサポート事業を行ってきたか紹介した。

2019年にサービスをローンチし、最初は対面とオンライン双方を実施していたが、コロナ禍でオンラインのみに切り替えた。その後、Zoom ISVを使ったZoom MeetingsやZoom Video SDKによるオンラインコーチング機能の提供を開始。
Zoom ISVパートナープログラムやVideo SDKを使うまでは個別のZoomなどのビデオ通話サービスで対応していたが、サービス体験が統一されないという問題があり、中央集権化を進める意思決定をおこなった。
また、エンタープライズの顧客利用を増やすためのガバナンス強化や、録画データを活用したプロダクト開発に活かしたいといった点も、背景としてあったという。
なぜ、Zoom ISVパートナープログラムを使うのか
中央集権化を目指す際に、なぜZoom ISVを選択したのか。大きく分けると以下の3つが挙げられる。
- フレキシブルかつスケーラブルな運用が可能
- コストメリットが高い
- 使い慣れたUXで提供できる
一言で言えば、Zoom ISV パートナープログラムは「好きなときにZoomアカウントを発行して、ログインレスで利用できる仕組み」。そして利用した分だけ支払えばいいなど、ISVパートナープログラムとZoomがmentoのプラットフォームビジネスと相性が良かったことなどが大きな理由だ。
Zoom ISV パートナープログラムの成果
こうした体験からZoom ISV パートナープログラムで、どのような成果が得られたのか。
まず、2023年に移行の意思決定をし、それを1年くらいで全コーチングをmento管理下にシームレスに移行完了できたことが挙げられる。次に、コーチングのデータ(コーチングのデータはシステムのみが参照可能)を活用した機能開発の促進ができたことだ。顧客からの評判も良く、「AIサマリー」でHRテクノロジー対象部門賞を受賞することもできた。