米DataRobotは、商用利用向けに高性能なエージェントワークフローを実現すべく設計された、オープンソースフレームワーク「syftr」の利用が可能になったことを、5月28日(現地時間)に発表した。
syftrは、AIの実務者がAIエージェントのユースケースにおいて精度、処理速度、コストが最適化されたコンポーネント、パラメータ、ツール、戦略の最適な組み合わせを発見、実装できるフレームワークで、実現可能な構成を迅速にシミュレートするとともに、エンタープライズデータを使用した最適なAIワークフローを特定することで、タスクの精度、レイテンシ、コストを最適化する。
パレート効率を用いた斬新なアプローチを活用して、さまざまなワークフロー戦略、パラメータ、モデル、コンポーネントを迅速に生成および評価することによって、最適な精度、コスト、レイテンシを備えた構成を見つけられる。
あわせて、パレートプルーナ技術を使用して探索を加速し、新しいサブフローをベースラインベンチマークと比較することで、ベースラインを満たさない、または上回らない見込みのない新しいフローの削除が可能になり、計算時間とコストを80%削減する。
さらに、任意のモジュール、フロー、埋め込みモデル、LLMを評価でき、DataRobotのエンジニアとオープンソースコミュニティからの貢献に基づいて、最新のテクノロジすらも最適化の対象となるほか、生成された本番環境対応のLlamaIndexコードをコピーすれば、AIワークフローの実装およびファインチューニング(微調整)が容易になる。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です