Google Cloudは、6月6日、BigQueryのワークロード管理のパフォーマンスを向上するアップデートを発表した。
BigQueryのワークロード管理とは、BigQueryプロジェクト内のクエリやその他のオペレーション(ワークロード)の実行を優先順位付けし、管理するための一連の機能のこと。リザベーションによって必要なリソースを確実に確保したり、自動スケーリングによって需要の変動に応じてスロット容量を動的に調整したりできる。
今回、最新の機能とアップデートにより、リソース割り当ての改善とパフォーマンスの最適化を実現。
主な改善点として、スロット配分を最適化するリザベーションの公平性や、一貫したパフォーマンスを実現するリザベーションの予測可能性、柔軟性を高めるランタイム予約仕様、可視性を向上させるリザベーションラベル、迅速かつ繊細なスケーラビリティを実現するオートスケーラーの改善などが挙げられる。
例えば、リザベーションの公平性は、BigQuery が各リザベーションでジョブを実行しているプロジェクトの数に関係なく、同じ管理プロジェクト内のすべてのリザベーションにアイドルスロットを優先順位付けして均等に割り当てる仕組み。各リザベーションは、アイドルスロットプール内の使用可能な容量を同様の割合で受け取り、そのスロットはプロジェクト内で均等に分配される。
また、オートスケーラーは、リソース管理におけるパフォーマンスと適応性が向上。粒度(granularity)が向上し、100スロット単位から50スロット単位に改善し、スケールアップ・スケールダウンの高速化が実現した。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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