Ultra Ethernet Consortium(UEC)は、6月11日、「UEC Specification 1.0」のリリースを発表した。
UEC Specification 1.0は、生成AIやHPC向けに設計された、包括的なイーサネットベースの通信スタック。
UEC Specification 1.0は、NICやスイッチ、光学部品、ケーブルなど、ネットワークスタックのすべての層にわたって高性能でスケーラブルな、相互運用可能なソリューションを提供。円滑なマルチベンダー統合を可能にし、業界全体での採用を促進している。
UECの技術諮問委員会委員長であるHugh Holbrook氏は 「UEC Specification 1.0は、AIやHPC、ネットワーキングの専門家、システム・ベンダー、シリコン・ベンダー、ネットワーク・オペレーターの優れたコラボレーションの成果」と述べ、「業界にとって画期的な進展であり、一般公開によってAIとHPCにおけるイーサネットの成功がさらに後押しされる」と期待を寄せている。
UEC Specification 1.0は、イーサネットとIP向けのRDMAを実装。これにより、ハイスループット環境向けのインテリジェントで低遅延のトランスポートをサポートする。
また、オープンスタンダードと相互運用性を担保。エンドツーエンドのスケーラビリティを実現し、ルーティングやプロビジョニングから運用・テストまで数百万のエンドポイントに拡張可能だ。
さらに、世界的に採用されているイーサネット規格を基盤とするUEC Specification 1.0は、ハードウェアからアプリケーションまで、技術スタック全体にわたって導入が容易になっている。
UEC Specification 1.0の詳細については映像(YouTube)でも紹介されている。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です