エスマットは、製造業を含む全19業種の会社員を対象に実施した、「企業におけるAI業務活用の実態調査(全業種版・製造業版)」の結果を6月19日に発表した。同調査は、5月19日〜6月10日の期間に行われ、145名から有効回答を得ている。
調査対象者に、AIの導入によって自社の事業や業務の変革が必要だと感じるかを尋ねたところ、「感じる」という回答が83.8%を占めた。

生成AIなどの技術を理解して、自身の業務に効果的に活用できているかを尋ねた質問では、「できていない」とする回答が全業種では72.2%、製造業でも71.3%に達している。

AIを自社の業務に導入検討・活用する際に、「実際にどの業務に使えばよいかわからない」と感じたことがあるかを、役職別で尋ねたところ、「よくある」と「時々ある」を合わせた割合は企業全体では約8割を占め、とりわけ経営層や部長クラスでその傾向が顕著となった。

製造業に勤務する人に、業務でAIを活用できていない理由を尋ねた質問では、他業種と同様に業務適用のイメージ不足やスキルの問題を挙げる回答が多かった一方で、「セキュリティへの不安」や「社内に相談できる人がいない」といった構造的な課題が他業種よりもやや多く寄せられている。

- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です