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これだけは押さえておきたい! AWSサービス最新アップデート

AWS生成AI活用の最前線!生成AIアプリケーション実装集「GenU」とAI駆動開発ライフサイクル(AI-DLC)を徹底解説

第38回 GenU、AI-DLC

AI-DLCとは

 次に、AWSが提唱する新たな開発手法「AI-DLC(AI-Driven Development Lifecycle)」を紹介します。これは大規模で複雑なソフトウェア開発における「AIネイティブ」な開発論です。AIが自律的に開発する「AI-Managed」と、補助として使う「AI-Assisted」の中間に位置し、AIが計画・提案を行い、人間がそれを承認するという流れを最大の特徴としています。

AI-DLCの特徴
AI-DLCの特徴(出典:AI駆動開発ライフサイクル(AI-DLC):ソフトウェアエンジニアリングの再構築|スライド17

 AIからの提案を起点とすることで思考速度と開発スピードを向上させつつ、プロジェクトリポジトリに計画や設計成果物を保存することで、フェーズを跨いだ「コンテキストの維持」と「一貫性のある提案」を実現します。

 AI-DLCでは、主に以下の3つのフェーズで構成されます。

  1. 開始(Inception)フェーズ:AIがプロジェクト背景を理解し、要件・タスク・スケジュールを提案。人間はそれらを検証・承認する。
  2. 構築(Construction)フェーズ:承認されたコンテキストに基づき、AIが論理アーキテクチャやコード、テストを提案。人間は提案内容のレビューと承認を担う。
  3. 運用(Operation)フェーズ:蓄積されたコンテキストを使用して、AIがIaC(Infrastructure as Code)による本番環境へのデプロイを実行する。
AI-DLCのフェーズ
AI-DLCのフェーズ(出典:AI駆動開発ライフサイクル(AI-DLC):ソフトウェアエンジニアリングの再構築|スライド20

 AI-DLCはあくまで原理原則であり、実践には多くのプラクティスが必要です。先行事例を拝見すると、AIに自社のプロダクトや文化を適切に理解させる「事前学習(プロジェクト固有情報の読み込み)」フェーズの重要性が極めて高いと感じています。また、プロジェクトリポジトリにどのような形式・粒度で成果物を保持すべきかといったノハウの蓄積も不可欠です。
 AI-DLCは提唱されて間もない概念ですが、AIの実力を最大限に引き出す開発手法の一つとして、今後の発展とプラクティスの公開が期待されます。

まとめ

 今回は、AWSがOSSとして提供している生成AIアプリケーションのサンプル実装であるGenUおよび、AWSが新たに提唱しているソフトウェア開発手法であるAI駆動開発ライフサイクル(AI-DLC)について紹介しました。どちらも生成AIを活用した新しい取り組みであり、今後の業務活用やソフトウェア開発において注目すべき内容です。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

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この記事の著者

奥村 康晃(株式会社NTTデータ)(オクムラ ヤスアキ)

 NTTデータ入社以来、クラウドサービスのAPIを連携させることで効率的な管理を可能とするクラウド管理プラットフォームの開発に従事。現在では、クラウド導入の技術コンサルや組織での技術戦略立案にも携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/23454 2026/02/27 09:00

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