SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Developers Summit 2026 セッションレポート(AD)

AIを“自分専用パートナー”に育てる方法──Gemini CLIとGoogle Antigravityで実践するコンテキストエンジニアリング

【19-A-2】Google Antigravity と Gemini CLI を活用した AI エージェントファーストな開発の始め方

Gemini CLIとGoogle Antigravity──2つのエージェントの役割と特徴

 Googleのコーディング支援ツールは、利用者の属性によって層が分かれている。個人向けの「Google Gemini」アプリ、開発者向けAPIプラットフォームの「Google AI Studio(ai.dev)」、企業向けのセキュアな環境を提供する「Vertex AI Studio」がある。そして、エージェントとして位置づけられるのが、「Gemini CLI」と「Google Antigravity」の2つだ。

GoogleのAIエコシステム全体像。個人・開発者・企業の各層に対応するツール群の下段に、エージェントとしてGemini CLIとGoogle Antigravityが位置づけられる
GoogleのAIエコシステム全体像。個人・開発者・企業の各層に対応するツール群の下段に、エージェントとしてGemini CLIとGoogle Antigravityが位置づけられる

 Gemini CLIはターミナルで動作する汎用エージェントだ。ファイルの読み書き、Webページの検索、シェルコマンドの実行はビルトインツールとして標準搭載されており、他のツールと連携しなくても即座に使える。

 「コーディングはもちろんのこと、反復するコマンド実行、ドキュメント作成、タスクの自動化、そしてさまざまなエージェントとしての役割を果たすことができるツールです。特化型エージェントではなく、汎用的なタスクを実行するのにふさわしいと思っています」と関本氏は語り、身近な使い道としてローカルにある写真のファイル名をルールに従って整理する例を紹介した。

 セキュリティ面では、DockerやmacOSネイティブのSeatbelt機能を使ったサンドボックス環境での実行にも対応する。AIによる意図しないファイルの削除といった事態を防ぐことができる。また、最近追加されたGemini CLI Extensionsでは、MCPサーバーの一括導入や計画モードの追加、Skills登録などをワンコマンドで行えるマーケットプレイス機能も提供されている。

 Google Antigravityは、VSCodeをベースに構築されたエージェントファーストなIDEだ。構成要素として「Agent Manager」「Editor」「Browser」「Terminal」の4つがある。

 Agent Managerは複数のエージェントを管理するビューだ。フロントエンドを担当するエージェント、APIを書くエージェント、Google Cloudへの継続的なアップロードを担当するエージェントといった形で、役割を分けた複数のエージェントをワークスペース内で並行稼働させることができる。

 EditorはAIが書いたコードを人間がレビュー・修正するための実際のエディタで、VSCode拡張機能も利用できる。BrowserはChromeブラウザと連携してアプリをテスト実行し、その結果をLLMが受け取って修正するループを構築できる。Terminalは先述のGemini CLIに近い機能を持ち、ローカルに対するコマンド操作を担う。

Google Antigravityの基本的な構成要素
Google Antigravityの基本的な構成要素

 Antigravityの特徴的な機能が「Artifact(アーティファクト)」だ。エージェントが実行した結果を、テキスト、ブラウザテストの実行動画、スクリーンショットという形式で保存する。スクリーンショットにはVisual Feedbackという機能もあり、UI上の気になる部分を指定してデザインの変更提案を受けることも可能だ。

次のページ
コンテキストこそが「暗黙知のオンボーディング」──4種類のコンテキストを使い分けよう

この記事は参考になりましたか?

Developers Summit 2026 セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山出 高士(ヤマデ タカシ)

雑誌や広告写真で活動。東京書籍刊「くらべるシリーズ」でも写真を担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:グーグル・クラウド・ジャパン合同会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/23468 2026/04/02 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング